品質保証・品質管理

品質保証・品質管理

製品の品質基準を定め、工程での品質を管理し、不具合の発生と流出を防ぐ職種。受入検査から出荷検査、顧客対応、品質マネジメントシステムの運用までを担う。データに基づく品質改善と、サプライチェーン全体の品質確保が求められている。

05WORKFLOW

仕事の流れ

  1. STEP 1

    品質計画

    製品ごとの品質基準と検査方法を決める

  2. STEP 2

    工程管理

    工程での品質データを監視する

  3. STEP 3

    検査

    受入・工程・出荷の各段階で検査する

  4. STEP 4

    不具合解析

    原因を究明し対策を立てる

  5. STEP 5

    監査・改善

    ISO監査や仕入先指導で仕組みを改善する

06SKILLS

必要な知識・スキル・資格

専門知識

  • 品質管理の手法と統計
  • 規格と品質マネジメントの知識
  • 製品・工程・測定の知識

業務スキル

  • ツールとデジタルの活用
  • 調整力と説明力

関連資格

  • QC検定
  • 品質マネジメントシステム審査員(JRCA)
  • 統計検定
  • 非破壊試験技術者

詳しく:品質保証・品質管理に必要なスキル・資格とキャリアパス →
基本の手法:QC七つ道具とは →

QC検定の講座内容と受講料(SAT) →

07DATA

数字で見る品質保証・品質管理の仕事

関連する職業の給与・求人の動きと、関連資格の試験結果を、公的統計と試験実施団体の公表値で見ます。

仕事や学ぶことを考えるための参考の数字です。統計の職業の分け方はMONOSCOPEの職種と一致しないため、仕事の内容と統計の定義を照らし合わせ、関連を説明できる区分を載せています。職種全体を表せない場合は、対象になる仕事と含まれない仕事を書いています。

数字使う統計の区分対応
給与機械検査従事者・製品検査従事者(金属製品)・製品検査従事者(金属製品を除く)検査業務の参考値
求人倍率機械検査従事者・製品検査従事者(金属製品)・製品検査従事者(金属製品を除く)検査業務の参考値
数字の対象・区分の考え方を見る
  • 給与:受入・工程・出荷検査の作業は日本標準職業分類(H21)の生産工程従事者の『製品検査従事者』『機械検査従事者』に当たるが、品質基準の策定・工程の品質管理・不具合解析・ISO対応などの品質管理技術者は『製造技術者(開発を除く)』(工程管理・品質管理)として機械技術者・化学技術者など製品分野別の技術者区分に含まれ、切り出せない。検査作業の区分を製品別に並べて参考にする(平均はしない)。
  • 求人倍率:求人倍率表も検査作業者の区分のみ。品質保証・品質管理の技術職は『製造技術者(開発を除く)』に含まれる。検査区分を製品別に並べた参考値。

01関連する職業の給与

品質保証・品質管理のうち、受入・工程・出荷などの検査作業に関連する区分の数字です。品質基準の策定、不具合の解析、ISO対応などを担う技術職の給与・求人は、この数字からは判断できません。

短時間労働者以外の「一般労働者」の平均です。所定内給与は、毎月決まって払われる給与から残業代などを除いた額で、手当を含み賞与は含みません。月給(2025年6月分)と賞与(2024年の1年間)は対象の期間が違うため、合わせた平均年収は示していません。求人票と比べるときは、担当業務・勤務地・経験の条件や、残業代・賞与の扱いも確かめてください。

統計の区分平均月給(所定内)平均年齢平均勤続年数
機械検査従事者31.1万円43.7歳14.9年
製品検査従事者(金属製品)27.9万円44歳13.5年
製品検査従事者(金属製品を除く)26.7万円43.2歳12.3年

単独の区分がないため、関連する区分を並べています(平均はしていません)。区分ごとに仕事の内容や働く人の年齢・勤続が違うため、金額の差をそのまま待遇の差として比べることはできません。製造業以外の勤め先も含みます。

出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(令和7年、職種別)

02関連する職業の求人の動き

求人倍率も、同じ検査作業の区分の参考値です。

有効求人倍率(2026年8月)

職業の区分倍率
機械検査従事者1.49倍
製品検査従事者(金属製品)1.20倍
製品検査従事者(金属製品を除く)1.72倍
職業計1.06倍

ハローワークで扱う求人の数と、仕事を探す人の数の比率です。1を超えると求人のほうが多い状態です。転職サイトなどを含む市場全体や、個人の採用されやすさを表す数字ではありません。

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」(第21表-7)

有効求人倍率の推移(倍)

機械検査従事者製品検査従事者(金属製品)製品検査従事者(金属製品を除く)職業計

季節調整をしていない原数値で、月ごとの動きには季節による上下も含みます。製造業以外の会社の求人も含みます。

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」(第21表-7)

03関連資格と公表されている試験結果

上の「必要な知識・スキル・資格」に挙げた資格のうち、試験を実施する団体が結果を公表しているものです。国家資格・公的資格・民間資格が混ざっています。関連する知識を学ぶための資格の一例で、応募の必須条件を示すものではありません(応募の条件は各求人で確かめてください)。受ける人の経験や試験の仕組みが違うため、合格率で資格の取りやすさは比べられません。担当したい業務と出題の内容を照らし合わせて選ぶのがおすすめです。

品質管理検定(QC検定)民間2025年度・実施:一般財団法人日本規格協会(品質管理検定センター)

区分申込者受験者合格者合格率
1級(申込級1級→合格級1級)859646203.1%
準1級(申込級1級→合格級準1級)85964618128.0%
1級(一次試験免除者)69671014.9%
2級8,4176,6441,80427.1%
3級20,29718,4579,31850.5%

合格率は試験実施団体の公表値で、分母は受験者です。「―」は公表値を載せていない項目で、MONOSCOPEで独自に計算はしていません。1級・準1級の行は、同じ受験者について合格した級ごとに示したもので、人数は合算できません。

統計検定民間2025年・実施:一般財団法人統計質保証推進協会

区分申込者受験者合格者合格率
統計検定1級「統計数理」2025年11月16日 PBT1,32398917818.0%
統計検定1級「統計応用」2025年11月16日 PBT1,24989716718.6%
統計検定準1級CBT方式(年間)―――34.7%
統計検定2級CBT方式(年間)―――46.1%
統計検定3級CBT方式(年間)―――54.2%

合格率は試験実施団体の公表値で、分母は受験者です。「―」は公表値を載せていない項目で、MONOSCOPEで独自に計算はしていません。

非破壊試験技術者資格試験(JIS Z 2305)民間2025年度・実施:一般社団法人 日本非破壊検査協会(JSNDI)

区分申込者受験者合格者合格率
JIS Z 2305 定期試験 新規(カテゴリⅠ)16,487―4,513―
JIS Z 2305 定期試験 再認証(カテゴリⅡ)5,846―4,800―
JIS Z 2305 定期試験 総合計22,333―9,313―

この試験の合格率は載せていません(実施団体の公表値がないため、独自に計算はしていません)。「計」の行は、ほかの行の合計です。

出典:一般財団法人日本規格協会 品質管理検定センター「第41回QC検定 受検データ(2026/4/22)」、一般財団法人統計質保証推進協会「統計検定の実績 PBT方式試験(各年)/過去の受験データ(CBT方式試験の各年の各検定種別の合格率)」、一般社団法人 日本非破壊検査協会(JSNDI)「2026年度定時社員総会資料(令和7年度事業報告)・2025年度定時社員総会資料(令和6年度事業報告)・2024年度定時社員総会資料(令和5年度事業報告)」

この職種のキャリアパスを見る →関連する職種を職種マップで見る →

製造業で働く人全体の数字を見る掲載データについて編集部に連絡する(数値・対象・出典のご指摘)

08CAREER PATH

キャリアパス

A. 昇進軸

若手(1〜5年目)検査・品質データ管理の担当
中堅(6〜15年目)品質保証のリーダー
管理職品質保証部門のマネジメント

B. 専門職軸

品質保証・品質管理スペシャリスト信頼性・統計解析の専門家として全社の品質をリード
関連記事:スペシャリストのキャリア事例 →

転職・キャリアガイド(品質の経験を社外で生かす道を調べる) →