生産技術

生産技術

量産ラインの工程設計から設備の導入・立ち上げ、稼働後の改善・原価低減までを担う職種。設計部門が描いた図面を「量産できる形」に落とし込む役割を持ち、製造現場と設計の橋渡しとして位置づけられる。近年は自動化・省人化やデータ活用の推進役としても期待が高まっている。

05WORKFLOW

仕事の流れ

  1. STEP 1

    工程設計

    製品図面から加工・組立の工程と順序を決める

  2. STEP 2

    設備仕様検討

    必要な設備・治具の仕様を決め、メーカーと調整

  3. STEP 3

    導入・立ち上げ

    設備を据付・試運転し、狙いの品質と能力を出す

  4. STEP 4

    量産移行

    量産条件を確立し、製造現場へ引き継ぐ

  5. STEP 5

    改善・原価低減

    稼働データをもとにサイクルタイム・コストを改善

06SKILLS

必要な知識・スキル・資格

専門知識

  • 加工技術(切削・プレス・溶接 等)
  • 設備・治具の知識
  • 材料・部品の基礎知識
  • 図面の読解

業務スキル

  • IE(インダストリアル・エンジニアリング)
  • 改善手法(トヨタ生産方式 等)
  • 原価計算
  • プロジェクト管理・ベンダー調整

関連資格

  • 技術士(経営工学部門)
  • 機械保全技能士
  • QC検定
  • ビジネス・キャリア検定(生産管理)

詳しく:生産技術に必要なスキル・資格とキャリアパス →
基本の手法:トヨタ生産方式・カイゼンとは →

QC検定の講座内容と受講料(SAT) →

07DATA

数字で見る生産技術の仕事

関連する職業の給与・求人の動きと、関連資格の試験結果を、公的統計と試験実施団体の公表値で見ます。

仕事や学ぶことを考えるための参考の数字です。統計の職業の分け方はMONOSCOPEの職種と一致しないため、仕事の内容と統計の定義を照らし合わせ、関連を説明できる区分を載せています。職種全体を表せない場合は、対象になる仕事と含まれない仕事を書いています。

数字使う統計の区分対応
給与機械技術者・電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く)・輸送用機器技術者・金属技術者・化学技術者広い区分(参考)
求人倍率製造技術者(開発を除く)対応する区分
数字の対象・区分の考え方を見る
  • 給与:工程設計・設備計画・立ち上げ・工程管理は日本標準職業分類(H21)の『製造技術者(開発を除く)』(生産性の検討・生産準備・設備計画などの工程設計及び工程管理)そのものだが、賃金構造は開発と開発以外を合算し、製品分野別(機械・電気・輸送用機器・金属・化学)に分けている。生産技術は扱う製品で区分が分かれ、単独の区分がないため、分野別の値を並べて参考にする(平均はしない)。いずれの区分も設計・開発技術者を含む。
  • 求人倍率:日本標準職業分類(H21)の中分類『製造技術者(開発を除く)』は、製品の生産における工程設計・生産準備・設備計画・工程管理・品質管理・監督・指導などの技術的な仕事で、生産技術の仕事内容と一致する。品質管理技術者や発送電設備の工事・維持管理の技術者も含む。現場で作業員の監督を主に行う人は生産工程従事者に分類され、含まれない。

01関連する職業の給与

生産技術だけの区分はないため、製品分野別の技術者の区分を並べています。どの区分も設計・開発の技術者を含みます。

短時間労働者以外の「一般労働者」の平均です。所定内給与は、毎月決まって払われる給与から残業代などを除いた額で、手当を含み賞与は含みません。月給(2025年6月分)と賞与(2024年の1年間)は対象の期間が違うため、合わせた平均年収は示していません。求人票と比べるときは、担当業務・勤務地・経験の条件や、残業代・賞与の扱いも確かめてください。

統計の区分平均月給(所定内)平均年齢平均勤続年数
機械技術者37.6万円42.3歳15年
電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く)39.8万円42.1歳15.1年
輸送用機器技術者38.9万円41.4歳15.8年
金属技術者34.8万円43.8歳16.3年
化学技術者37.6万円41.5歳13.6年

単独の区分がないため、関連する区分を並べています(平均はしていません)。区分ごとに仕事の内容や働く人の年齢・勤続が違うため、金額の差をそのまま待遇の差として比べることはできません。製造業以外の勤め先も含みます。

出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(令和7年、職種別)

02関連する職業の求人の動き

求人倍率の「製造技術者(開発を除く)」は、工程設計・生産準備・工程管理などの技術職の区分で、生産技術の仕事に対応します(品質管理の技術者も含みます)。

有効求人倍率(2026年8月)

職業の区分倍率
製造技術者(開発を除く)0.74倍
職業計1.06倍

ハローワークで扱う求人の数と、仕事を探す人の数の比率です。1を超えると求人のほうが多い状態です。転職サイトなどを含む市場全体や、個人の採用されやすさを表す数字ではありません。

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」(第21表-7)

有効求人倍率の推移(倍)

製造技術者(開発を除く)職業計

季節調整をしていない原数値で、月ごとの動きには季節による上下も含みます。製造業以外の会社の求人も含みます。

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」(第21表-7)

03関連資格と公表されている試験結果

上の「必要な知識・スキル・資格」に挙げた資格のうち、試験を実施する団体が結果を公表しているものです。国家資格・公的資格・民間資格が混ざっています。関連する知識を学ぶための資格の一例で、応募の必須条件を示すものではありません(応募の条件は各求人で確かめてください)。受ける人の経験や試験の仕組みが違うため、合格率で資格の取りやすさは比べられません。担当したい業務と出題の内容を照らし合わせて選ぶのがおすすめです。

ビジネス・キャリア検定試験 生産管理分野公的2025年度・実施:中央職業能力開発協会(JAVADA)

区分申込者受験者合格者合格率
生産管理分野計後期2,3092,0241,164―
生産管理分野計前期2,1421,872903―

この試験の合格率は載せていません(実施団体の公表値がないため、独自に計算はしていません)。

品質管理検定(QC検定)民間2025年度・実施:一般財団法人日本規格協会(品質管理検定センター)

区分申込者受験者合格者合格率
1級(申込級1級→合格級1級)859646203.1%
準1級(申込級1級→合格級準1級)85964618128.0%
1級(一次試験免除者)69671014.9%
2級8,4176,6441,80427.1%
3級20,29718,4579,31850.5%

合格率は試験実施団体の公表値で、分母は受験者です。「―」は公表値を載せていない項目で、MONOSCOPEで独自に計算はしていません。1級・準1級の行は、同じ受験者について合格した級ごとに示したもので、人数は合算できません。

技能検定 機械保全国家資格2025年度・実施:公益社団法人日本プラントメンテナンス協会(厚生労働大臣指定試験機関)

区分申込者受験者合格者合格率
特級658―24537.2%
1級計8,811―3,50239.7%
2級計12,768―5,78345.3%
3級計6,982―5,20374.5%
全等級計29,219―14,73350.4%

合格率は試験実施団体の公表値で、分母は申込者です。「―」は公表値を載せていない項目で、MONOSCOPEで独自に計算はしていません。「計」の行は、ほかの行の合計です。

技術士試験国家資格2025年度・実施:公益社団法人 日本技術士会(文部科学大臣指定の試験・登録機関)

区分申込者受験者合格者合格率
第一次試験 経営工学部門2742178840.6%
第二次試験 経営工学部門2582163013.9%
第二次試験 経営工学部門 選択科目「生産・物流マネジメント」1291101614.5%

合格率は試験実施団体の公表値で、分母は受験者です。「―」は公表値を載せていない項目で、MONOSCOPEで独自に計算はしていません。選択科目の行は、その部門の内数です。

出典:中央職業能力開発協会(JAVADA)「令和7年度後期ビジネス・キャリア検定試験実施結果(ほか令和4〜7年度の前期・後期)」、一般財団法人日本規格協会 品質管理検定センター「第41回QC検定 受検データ(2026/4/22)」、公益社団法人日本プラントメンテナンス協会(機械保全技能検定公式サイト kikaihozenshi.jp)「YYYY年度 機械保全職技能検定 試験集計情報(全作業)」、公益社団法人 日本技術士会「技術士第一次試験 統計情報/技術士第二次試験 統計情報(令和3〜7年度の各年度PDF)」

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08CAREER PATH

キャリアパス

A. 昇進軸

若手(1〜5年目)工程設計・設備立ち上げの実務担当
中堅(6〜15年目)ライン全体の計画・プロジェクトリーダー
管理職生産技術部門のマネジメント・投資判断

B. 専門職軸

生産技術スペシャリスト特定工法・自動化・IoTなどの第一人者として社内外をリード
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