エネルギー管理士試験当日の持ち物と注意点|時間割・途中退出も

試験会場の机に置いた受験票・鉛筆・消しゴム・電卓・腕時計

エネルギー管理士試験の当日に欠かせない持ち物は、写真を貼った受験票と写真付きの身分証明書です。解答用には、HBの鉛筆とプラスチック消しゴム、関数機能のない電卓、時計機能だけの時計を持っていきます。

答案はボールペンでは書けず、スマートウォッチも試験室では使えません。エネ管.com の筆者も初年度はほとんど勉強せずに受けましたが、当日の準備と解き方しだいで拾える点はあります。

この記事では、令和8年度の受験の手引で確かめた時間割と持ち物、時間の使い方、計算とマークシートの注意、自己採点の準備、途中退出のルールの順に整理します。

目次

エネルギー管理士試験を受けるときの心構え

エネルギー管理士試験は、1日で4課目を受ける長丁場なので、まず当日の時間割を確かめておきましょう。

図1:試験当日の時間割(令和8年度)

時刻は熱分野・電気分野で同じですが、2時限目からの課目の順番が違います。

熱分野
電気分野
1時限 9:00〜10:20(80分)
課目Ⅰ エネルギー総合管理及び法規
課目Ⅰ エネルギー総合管理及び法規
休憩 30分
10:20〜10:50
10:20〜10:50
2時限 10:50〜12:40(110分)
課目Ⅱ 熱と流体の流れの基礎
課目Ⅲ 電気設備及び機器
昼休み 80分
12:40〜14:00
12:40〜14:00
3時限 14:00〜15:50(110分)
課目Ⅳ 熱利用設備及びその管理
課目Ⅳ 電力応用
休憩 30分
15:50〜16:20
15:50〜16:20
4時限 16:20〜17:40(80分)
課目Ⅲ 燃料と燃焼
課目Ⅱ 電気の基礎

※省エネルギーセンター「令和8年度 エネルギー管理士試験 受験の手引」より。翌年度の時刻は、その年の手引で確かめてください。

各時限は開始10分前までに着席する決まりで、課目の番号順(Ⅱ→Ⅲ→Ⅳ)には進まないので、自分の分野の列だけを追ってください。

途中退出できる時間帯は後の章で図にしていますが、まずは試験当日の次の7つのポイントに注意してください。

  • 持ち物をチェックしよう
  • 試験開始でまずは全体を眺めてみよう
  • 休み時間は有効に使おう
  • 計算式は綺麗な形で残そう
  • マークは焦らず丁寧に塗ろう
  • 答えは問題文に残しておこう
  • 設問は最後まで読もう

持ち物をチェックしよう

エネルギー管理士試験には、忘れると受験できないもの、問題を解けなくなるものがいくつかあるので、前日までに次の6点をそろえましょう。

図2:試験当日の持ち物

机の上に置けるのは、身分証を除く5点と、眼鏡・ルーペ(必要な場合)だけです。身分証は本人確認のときに出せるようにしておきます。

受験票写真を貼り、自署欄は黒ボールペンで記入済みに
写真付き身分証マイナンバーカード・運転免許証・社員証・学生証など
HBの鉛筆シャープペンシル・替え芯・鉛筆削りも可
消しゴムプラスチック製。マークをきれいに消せるもの
電卓1台関数機能なし。√とメモリ付きが便利
時計時計機能だけのもの。試験室に時計がないことも
スマートフォン・スマートウォッチなどは電源を切って鞄へ。ポケットや机の棚に入れるのも不正行為とみなされます。

※省エネルギーセンター「令和8年度 受験の手引」の試験時の注意事項・不正行為への対応より。

受験票を忘れると受験できないことがあるため、受験票は、写真を貼った状態で持っていきます。写真は縦45mm×横35mmで、試験日から6か月以内に撮った正面・脱帽・無背景のものを使い、裏に受験番号・氏名・生年月日を書いて、全面をのり付けします。

受験票の自署欄は、前もって黒のボールペンで書いておきますが、消せるボールペンは使えません。写真付きの身分証明書は本人確認のために持参し、本人確認ができないと、受験できないことがあります。

筆記用具にボールペンは要らず、答案用紙(マークシート)はHBの鉛筆かシャープペンシルでしか書けない決まりです。時計は、時計機能だけのものを用意し、スマートウォッチなど時計以外の機能がある時計は使えません。

電卓は1台だけ机に置け、使える機種には細かい決まりがあるので、手持ちの電卓を次の表で確かめてください。

図3:使える電卓・使えない電卓

決められたキーの機能だけを持つ、音の出ない電卓なら使えます。

使える
使えない
機能
四則演算、√(開平)、%、税計算、符号変換、メモリ(M+・M−・MR など)、消去・リセット
関数(sin・log など)、数式やプログラムを記憶する機能
機器
電池(太陽電池を含む)内蔵の電卓専用機
携帯電話・スマートフォン・タブレット・PC の電卓機能
音
キーを押しても電子音などがしないもの
キーを押すと電子音などがするもの
スイッチ
四捨五入・切り捨て、小数点以下の位取りのスライドスイッチは可
表にない機能のキーがあるもの
台数
1台
試験中の貸し借り(不正行為)

※省エネルギーセンター「令和8年度 受験の手引」P10「エネルギー管理士試験における電卓の取扱いについて」より。電卓の貸し出しはありません。

√の機能は、試験問題の計算で使う場面があると手引に書かれているので、√とメモリが付いた機種を選んでおくと安心です。

手持ちの機種で迷うときは、省エネルギーセンターの電卓の取扱いに載っているキーの一覧と見比べるのが確実です。

このほか、持っていくと助かるものもあります。

  • 昼食と飲み物(試験日は日曜日で、会場の近くの飲食店が休みのことがある)
  • 温度を調節しやすい上着(夏の省エネで、空調の設定が高めの場合がある)
  • 受験票の会場案内図(会場に駐車場・駐輪場はないので公共交通機関で行く)

試験中は帽子やフードをかぶれず、飲食もできないので、水分補給が必要なときは、手を挙げて監督員に伝えます。

試験開始でまずは全体を眺めてみよう

試験が始まったら、いきなり解き始めずに、まずは一呼吸おいて問題冊子の全体を眺めましょう。いきなり解き始めると、時間が足りなくなったときに、本当は解けたはずの問題が手付かずで終わることがあります。時間の配分は、時限の長さを解答する問題の数で割ると見当がつきます。

図4:1問あたりに使える時間の目安

時限の長さを解答する問題数で割った、当サイトの計算による目安です。熱分野の課目Ⅳだけが短くなります。

熱分野
電気分野
1時限(80分)
課目Ⅰ 3問 → 約27分
課目Ⅰ 3問 → 約27分
2時限(110分)
課目Ⅱ 4問 → 約28分
課目Ⅲ 4問 → 約28分
3時限(110分)
課目Ⅳ 6問(うち選択2問)→ 約18分
課目Ⅳ 4問(うち選択2問)→ 約28分
4時限(80分)
課目Ⅲ 3問 → 約27分
課目Ⅱ 3問 → 約27分

※問題数は受験の手引(令和8年度)の試験課目の表から数えた、解答する問題の数。選択問題は4問中2問を解答します。公式に示された配分ではなく、見直しやマークの時間も含まない単純な割り算です。

当サイトで割り算すると、ほとんどの課目は1問あたり27〜28分ですが、熱分野の課目Ⅳは6問を110分で解くので、1問に使えるのは約18分です。課目Ⅳの選択問題(*印の4問から2問)は、全体を眺める段階で解く2問を決めておくと、迷う時間が減ります。

眺めながら、自分が解けそうな問題の目星もつけておきます。計算の結果が選択肢と合わないときは一呼吸おいて、解ける問題を先に片付けましょう。他の問題を解いている間に、間違いに気づくこともあります。

休み時間は有効に使おう

時限の間には、30分の休憩が2回と80分の昼休みがあるので、この時間を無駄にせず、最後まで参考書や過去問を見直しましょう。

30分あれば次の課目の全体をざっと見渡せるので、公式や、自分の苦手をまとめたメモに目を通すのがおすすめです。試験が始まったら、直前に見た内容が出題されていないか確かめ、忘れないうちに解答してしまいましょう。

見直す教材は、ふだん使っている参考書や過去問で十分ですが、課目Ⅰの法規は、その年の4月1日時点で施行されている法令から出題されます。

省エネ法は2023年4月施行の改正で法律の名前から変わっているため、それより古い版の参考書を使うときは、法規の章を最新の手引や法令で確かめてください。

次の時限は、試験開始の10分前までに受験番号の席に着く決まりなので、休み時間の終わりは早めに切り上げましょう。

計算式は綺麗な形で残そう

計算の途中経過は、できるだけ丁寧に残しましょう。マークシート形式なので、答えを出すことだけを意識しがちですが、計算式を雑にすると、問題が複雑になる大問の後半で必ずつまずきます。

途中経過がきれいに残っていれば、選択肢に合わない答えが出ても、どこで間違えたのかを探し出せます。もう一つの理由は選択肢の決まりで、省エネルギーセンターのマークシートの注意事項では、計算の結果にいちばん近い値を正解としています。

問題文の数値は、書かれた位より下を0とみなし、有効数字が十分ある値として扱い、たとえば2.1kgは2.100…kgです。途中で丸めすぎると、近い値の選択肢どうしを取り違えるおそれがありますが、電卓のメモリを使えば、途中の値を丸めずに次の計算へ渡せます。

マークシート形式ですが、適当に解かずに記述式のつもりで計算式を問題冊子の余白に残しておきましょう。

マークは焦らず丁寧に塗ろう

終了間際にマークがずれていたと気づく事態がありがちなので、マークシートは、焦らずにゆっくり丁寧に塗りましょう。

いくら答えが合っていても、機械はずれたマークを正しく読めないので、1つずつ間違いがないかを確かめながら塗ります。途中で間違いに気づいても、焦らずにきれいに消して塗り直しましょう。

答案は、問題で選んだ字句に付いた「ア」「イ」「ウ」などの記号を、解答欄で塗りつぶす形式で、塗るのはHBの鉛筆かシャープペンシルだけです。

解けなかった課目でも、答案用紙には氏名・生年月日・受験番号を書いて必ず提出し、提出せずに退室したり持ち帰ったりすると、欠席扱いになります。試験終了の合図があったら筆記用具を机に置き、合図の後も解答を続けると不正行為になるので、番号ずれの確認は残り10分のうちに済ませましょう。

マークシート形式に慣れていない方は要注意で、過去問を解くときから、解答欄に塗る練習をしておくと安心です。

答えは問題文に残しておこう

自分がマークした答えは、問題冊子にも書いておきましょう。問題冊子は試験の後に持ち帰る決まりですが、マークシートは当然回収されます。問題冊子に書いておかないと自分がどこで間違えたのかが分からないため、試験中から自己採点までは、次の流れになります。

図5:試験中から自己採点までの流れ

問題冊子に書いた答えが、試験の後に残る唯一の記録になります。

試験中
01途中式を残す問題冊子の余白に、丸めずに計算する
02記号を問題冊子に書く選んだ「ア」「イ」などを空欄の横に
03マークして確かめる残り10分で番号ずれと氏名・受験番号を確認
試験の後
04問題冊子を持ち帰る答案用紙は提出。受験票も保管する
05標準解答と配点を見る試験の2日後以降に省エネルギーセンターのサイトへ
06課目ごとに採点する配点の60%に届いたかを自分で計算

※令和8年度は試験日が8月2日、標準解答と配点の掲載が8月4日以降、合格発表が9月17日でした。

配点は小問ごとに公表されるので、課目ごとに60%に届いたかを自分で計算できます。

一方で、個人の得点を問い合わせる仕組みはなく、合否通知書に書かれるのは課目ごとの合否なので、得点の目安は自己採点の記録が手がかりになります。

1年ですべて合格した場合は問題ありませんが、不合格の課目が残ったときは、自分が間違えた箇所が分かったほうが、翌年の勉強を進めやすくなります。

受験票も捨てずに保管しておきます。合格者の官報公示は受験番号で行われ、翌年以降に課目合格の免除を受けるときも、申込みで前年度・前々年度の受験番号を入力します。

設問は最後まで読もう

エネルギー管理士試験は、前の設問が解けないと次の設問が解けない場合があります。ただし、すべての問題が解けなくなるわけではなく、途中で途切れて新しい問いに変わることがあります。

これを落とさずに、解けなくても設問を最後までよく読み、解ける問題はしっかり解答しましょう。エネ管.com の筆者は、これで解けたはずの問題を見逃し、1年余分に試験を受けることになりました。

最後まで読む価値があるのは、配点が小問ごとに決まっているからです。合格基準は各課目とも配点の60%なので、後半の独立した小問を拾えば点は積み上がります。

1課目でも60%に届けば課目合格になり、合格した年の初めから3年以内なら、同じ分野でその課目が免除されます。苦手な課目でも、最後まで解き切るほうが翌年以降の自分を助けます。

課目合格を使った2〜3年の受け方は、エネルギー管理士の難易度と勉強法で詳しく整理しています。

エネルギー管理士試験の途中退出・遅刻のルール

途中退出は、どの時限も試験開始後60分と終了前10分はできません。退室できるのは、80分の時限で10分間、110分の時限で40分間です。

図6:退室できる時間帯

開始後60分と終了前10分を除いた、塗りつぶしの部分だけ退室できます。

80分110分退室できない退室できない退室できる退室できる10分開始60分終了開始60分100分終了

※令和8年度の時間割では、1時限目は10:00〜10:10、2時限目は11:50〜12:30、3時限目は15:00〜15:40、4時限目は17:20〜17:30が退室できる時間帯です。

早く解き終わっても、出さずに持ち帰ると欠席扱いになるため、退室の前に答案用紙を必ず提出します。

遅刻は、どの時限も30分以上遅れると入室できず、交通機関の遅延証明書があっても同じです。台風などで交通が乱れても、試験が中止されない限り受験手数料は返還されません。会場までの道順と所要時間は、受験票の案内図で前もって確かめておきましょう。

エネルギー管理士試験当日のよくある質問

ボールペンや消せるペンは使える?

答案用紙には使えず、HBの鉛筆かシャープペンシルで書きます。黒のボールペンが要るのは、前もって書いておく受験票の自署欄だけです。

関数電卓やスマホの電卓は使える?

使えません。関数電卓、数式やプログラムを記憶できる電卓、スマートフォンなどの電卓機能は禁止で、使えるのは、√やメモリなど決められた機能だけの電卓1台です。

自己採点はいつできる?

試験の2日後から、省エネルギーセンターのサイトに標準解答と配点が載るので、持ち帰った問題冊子に書いた答えと照らし合わせて採点します。

計算問題は捨ててもいい?

大問ごと捨てるのはおすすめしません。配点は小問ごとで、空欄のつながりが途中で切れる問題もあるので、まず全部の設問に目を通します。

時間が足りないときは、長い計算の続きより、短い計算や知識で答えられる小問を先に塗ります。これは筆者の受験経験からの助言で、公式の基準ではありません。

試験会場は選べる?昼食はどうする?

選べるのは試験地(全国10か所)までで、会場は受験票で知らされます。昼食は各自で用意し、会場によっては試験室で食べられない場合もあります。

まとめ

この記事のまとめ
  • 前日まで:写真を貼って自署した受験票、写真付き身分証、HBの鉛筆と消しゴム、√付きの電卓1台、時計機能だけの時計をそろえる
  • 到着:各時限の開始10分前までに着席。30分以上遅れると入室できない
  • 時間割:9:00〜17:40の4時限。熱分野と電気分野で課目の順番が違う
  • 試験中:全体を眺めて時間配分を決め、途中式を残し、マークは1つずつ確かめる
  • 退室:開始後60分と終了前10分はできない。答案用紙は必ず提出する
  • 試験の後:問題冊子に書いた答えと、標準解答・配点で自己採点する

事前にしっかり勉強して実力をつけていても、当日のうっかりミスで合否が分かれてしまうのが試験の怖いところです。上のポイントに注意して、焦らずゆっくり着実に解いていきましょう。

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取得が活きる職種は設備保全や工場の管理部門です。他の資格との組み合わせは製造業で役立つ資格一覧、受験前の確認はエネ管.com の試験を受けるとき8つの注意点もあわせてご覧ください。

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プラント機器メーカーとプラントメーカーで約10年、設備の提案・設計・試運転に携わったのち、Webマーケターに転身。現在はBtoB製造業専門のWebコンサルタントとして、メーカーの情報発信を支援しています。エネルギー管理士/第三種電気主任技術者。工業技術ブログを2017年から運営(500本以上執筆)、YouTube登録者約2万人、Xフォロワー約1万人。

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