JIMTOF2026の見どころ|自動化・工程集約・省エネと回り方

工作機械が並ぶ展示会場の通路を歩く来場者の後ろ姿

2026年10月26日から31日まで、東京ビッグサイトでJIMTOF2026(日本国際工作機械見本市)が開かれます。金属などを削って部品をつくる工作機械を中心に、22カ国・地域から1,134社が出展します。

会場には工作機械だけでなく、切削工具、治具(加工物を固定する道具)、測定機、CAD/CAM(設計・加工用のソフト)も並びます。今回は開催曜日が変わり、使われないホールもあるため、会期とホール構成を確かめてから予定を組む必要があります。

この記事では、会期や入場登録といった基本情報、前回からの変更点、自動化・工程集約・省エネという3つの見どころ、主催者企画、ホールの回り方の順に整理します。

内容は2026年9月30日時点で公式サイトと主催者・出展各社の発表から確認できたものです。

この記事の内容は、動画でも解説しています。

目次

JIMTOF2026の開催概要|会期・会場・入場料

JIMTOF2026(第33回日本国際工作機械見本市)は、2026年10月26日(月)から31日(土)までの6日間、東京ビッグサイトで開かれます。

主催は一般社団法人日本工作機械工業会と株式会社東京ビッグサイトです。開場時間は10:00〜17:00で、最終日の31日だけ16:00に終わります。

主催者が9月28日の記者発表で公表した出展規模は、世界22カ国・地域から1,134社、4,422小間です。小間は3m×3mを1単位とする展示区画のことで、社数には共同出展者なども含まれます。

テーマには「果てなき高度へ 羽ばたく技術」が掲げられています。

図1:JIMTOF2026の開催概要

2026年9月30日時点で公式サイトに掲載されている内容です。

会期2026年10月26日(月)〜31日(土)の6日間
開場時間10:00〜17:00(最終日は16:00まで)
会場東京ビッグサイト(東・西・南展示棟。東4〜6ホールは休館)
出展規模22カ国・地域から1,134社、4,422小間(9月28日発表)
入場料前売1,000円、当日3,000円(税込)。学生は無料。入場には来場登録が必要
主催日本工作機械工業会、東京ビッグサイト

※講演や企画の内容は変更される場合があります。来場前に公式サイトで最新の情報を確認してください。

出展の対象は、工作機械、鍛圧機械、工作機器、切削工具などの機械工具、研削砥石、歯車です。さらに、油圧・空気圧機器、精密測定機器、CAD/CAMなどのソフトウェアまで広がります。

加工機そのものだけでなく、加工に必要なもの一式が集まる総合見本市と捉えるのが実態に近い見方です。

入場登録の方法と料金

入場の方法は、出展者から配られる招待券を使うか、有料の入場券を買うかの2通りです。どちらの場合も、来場者本人による来場登録が必要になります。登録は個人単位で、会社でまとめて登録することはできません。

事前の来場登録は、9月1日から公式サイトで受け付けています。有料入場券は10月25日(日)までに買えば前売の1,000円で、会期に入ると3,000円になります。会場の窓口で買う場合は現金のみです。

高校生以上の学生は、来場登録をしたうえで学生証を見せれば無料で入れます。中学生以下は、保護者か引率者が一緒であれば登録なしで入場できます。

図2:入場までの3ステップ

事前に登録を済ませておくと、当日は手続きなしで入場できます。

01公式サイトで来場登録招待券のIDを入力するか、入場券をカードで購入。Web登録は10月31日15:00まで
02来場者証を印刷登録後に表示される来場者証を、自分でA4用紙にカラー印刷する
03会場でQRコードを読み取りホルダーは会場で受け取る。来場者証は会期中、何度でも使える

※印刷を忘れた場合も、会場のセルフ発券所で発券できます。講演会・セミナーの聴講は、来場登録とは別に申し込みが必要です。

事前登録をしていなくても当日の会場で登録できますが、混雑時は発券に時間がかかると公式サイトでも案内されています。来場者証は登録した本人しか使えない点にも注意が必要です。

前回JIMTOF2024から変わった点

前回のJIMTOF2024は、東京ビッグサイトの全館を使って開かれました。

主催者の結果報告書によると、出展者は1,268社・5,744小間、来場者は129,018人で、このうち海外からの来場者が10,423人でした。小間数は過去最大の規模です。

今回は条件がいくつか変わっています。1つめは日程です。2008年以降は土曜と日曜を含む6日間でしたが、今回は月曜から土曜までとなり、平日が1日増えました。主催者は、現代のビジネス形態に沿った日程にしたと説明しています。

2つめは会場です。東京ビッグサイトの大規模改修工事の影響で、会期中は東4〜6ホールが休館になります。展示場面積は92,850㎡で、前回の118,540㎡より2割ほど小さくなりました。小間数も前回より2割強少ない4,422小間です。

3つめは開場時間です。前回は西・南展示棟が9:00〜17:00、東展示棟が10:00〜18:00と棟によって違いました。今回は全館で10:00〜17:00にそろっています。朝いちばんに西や南から回る、という前回の動き方は使えません。

図3:JIMTOF2026とJIMTOF2024の比較

日程・会場・開場時間の3点が前回と異なります。

JIMTOF2026(今回)
JIMTOF2024(前回)
会期
10月26日(月)〜31日(土)
11月5日(火)〜10日(日)
開場時間
全館10:00〜17:00(最終日16:00まで)
西・南9:00〜17:00、東10:00〜18:00(最終日16:00まで)
使用ホール
東・西・南展示棟(東4〜6ホールは休館)
東京ビッグサイト全館
展示場面積
92,850㎡
118,540㎡
出展者数
1,134社(22カ国・地域)
1,268社(19カ国・地域)
小間数
4,422小間
5,744小間
来場者数
会期後に公表
129,018人(うち海外10,423人)

※2026年の出展規模は9月28日の主催者発表、2024年は主催者の結果報告書による。出展者数はどちらも共同・内部出展者を含む。

混み具合の見当をつけるうえでは、前回の日別の来場者数が参考になります。報告書には日ごとの来場者数が載っています。

同じ人が別の日に来場した分も数えた人数で見ると、初日の火曜が18,792人、水曜が28,132人、木曜が33,643人でした。金曜は43,819人、土曜は29,478人、最終日の日曜は8,806人です。平日の後半に向けて増えていく形です。

今回も同じ動きになるとは限りません。ただ、機械の前で担当者とじっくり話したいなら、会期の前半を選ぶほうが無難といえます。

なお、設備投資の勢いそのものは工作機械受注の推移から読み取れますので、商談の温度感をつかむ材料として目を通しておくと役立ちます。

見どころ1 自動化|多品種少量でも機械を止めない

今回の会場でいちばん多く目にする言葉は、おそらく自動化です。背景にあるのは人手不足で、機械を増やしても動かす人がいない、夜間や休日に機械が止まっている、という悩みが多くの加工現場に共通しています。

主催者側の企画にも、その傾向がはっきり見て取れます。併催される国際工作機械技術者会議(IMEC2026)には「AIと自動化技術が創る加工現場の未来」というセッションが設けられています。

日本工作機械工業会のソフトウェア/計測ワークショップのテーマは、「自動化のその先へ、製造を自律化する最先端ソフトウェア/計測技術」です。

出展者が自社の技術を紹介するワークショップも同じ傾向です。公式サイトに載っている53件のタイトルを数えると、自動化・省人化・自律化といった言葉を含むものが10件ありました。

AIをタイトルに入れたものも6件あります(9月30日時点、編集部集計)。

各社の出展テーマにも自動化が並びます。オークマは特設サイトで「工程集約」「自動化」「AI・知能化」の3つをソリューションとして掲げています。

自動化については、数時間の運転から長時間の連続稼働まで、多品種少量生産に対応する提案を行う方針です。

ヤマザキマザックは自動化やAIを活用したソリューションの紹介を、DMG森精機は自動化システムの展示を予告しています。

図4:自動化の対象はどこまで広がっているか

ワークの出し入れから、段取り、計測、加工準備へと範囲が広がっています。

ワークの交換を自動化するローダ、ロボット、自動パレット交換装置(APC)で、材料の出し入れを人から機械へ
次の段階
段取りを自動化する工具、治具、チャックの爪の交換。品種が変わるたびに発生する作業を減らす
次の段階
計測と補正を自動化する機械の中で寸法を測り、工具の摩耗や熱によるずれを補正する
次の段階
加工の準備を自動化する加工プログラムの作成や工程の検討を、ソフトウェアとAIが支援する

※段階の分け方は整理のための目安です。実際の現場では、必要なところから組み合わせて導入されます。

展示を見るときは、ロボットが付いているかどうかだけで判断しないことが大切です。同じ部品を大量に流すなら、ワークの交換さえ自動化すれば機械は回り続けます。

しかし品種が頻繁に変わる現場では、段取りと計測まで自動化されていないと、結局は人が付きっきりになります。

説明員には、品種を切り替えるときに人が何をするのか、加工中に寸法がずれたら誰がどう直すのか、を聞いてみてください。自社の部品の種類とロットの大きさを伝えると、答えが具体的になります。

ロボットを自社で立ち上げる場合の安全面は、協働ロボットの導入手順で整理しています。

見どころ2 工程集約|1台で段取り替えを減らす

2つめの見どころは工程集約です。工程集約とは、これまで複数の機械に分けていた加工を1台にまとめることを指します。旋削とミーリング(回転する工具で削る加工)を1台で行う複合加工機や、工具の向きを自由に変えられる5軸加工機がその代表です。

機械を渡り歩く加工では、機械が変わるたびにワーク(加工する材料)を外して付け直します。この付け替えが段取り替えで、そのたびに位置のずれが生まれ、次の機械が空くまでの待ち時間も発生します。工程集約の狙いは、この付け替えと待ちを減らすことです。

図5:工程を分ける加工と工程集約の違い

1台にまとめると付け替えは減りますが、準備の難しさは増します。

工程を分ける加工
工程集約
機械の使い方
旋盤、マシニングセンタなどを順番に使う
複合加工機や5軸加工機の1台で仕上げに近づける
ワークの付け替え
機械が変わるたびに発生する
1回の取り付けで多くの面を加工できる
精度への影響
付け替えのたびに位置のずれが積み重なりやすい
付け替えによるずれが出にくい
仕掛かりと待ち
機械の間に仕掛かり品がたまりやすい
工程間の待ちが減り、リードタイムを縮めやすい
難しくなる点
工程ごとに人と機械の手配が必要
プログラムと干渉の確認が複雑。1台が止まる影響が大きい

※どちらが有利かは、部品の形状、数量、求められる精度によって変わります。

出展各社の発表でも、工程集約は中心的な位置に置かれています。オークマは、1回のチャッキング(ワークの取り付け)で加工を終えることによる段取り時間の削減をうたっています。

ヤマザキマザックのテーマは「複合加工の原点から、その先へ」です。DMG森精機は、工程集約、自動化、DXによる生産の変革を体験できる展示にすると案内しています。

自動旋盤の分野でも同じ動きがあります。シチズンマシナリーは出展者ワークショップで、丸物加工にとどまらない加工領域の拡張と、工程集約・自動化を解説すると告知しています。工程集約は大型の複合加工機だけの話ではなくなっています。

一方で、工程集約には弱点もあります。工具と機械がぶつからないかの確認が複雑になり、加工プログラムを作る負担が増えます。

1台に加工が集中するため、その機械が止まると生産全体が止まります。展示では加工の速さだけでなく、シミュレーションや機内での計測など、準備と保証の仕組みまで確認しておきたいところです。

工程集約と自動化は、組み合わせて提案されることがほとんどです。1回の取り付けで加工が終われば、ロボットがワークをつかみ直す回数も減り、自動化の仕組みが簡単になるためです。2つを別々の話として見ないほうが、展示の意図を理解しやすくなります。

見どころ3 省エネ・環境対応|周辺機器と資源循環まで

3つめは省エネと環境対応です。JIMTOFの出展対象には、工作機械に関連する環境対応の機器や技術も含まれています。ジェイテクトは9月28日のリリースで、製造業には自動化、工程集約、省エネといった変革が求められていると述べました。

同社の出展内容は、設備、自動化プロセス、工場マネジメント、CN(カーボンニュートラル)ソリューションの4領域で構成されます。CNの領域では、消費電力の見える化や、インバータを搭載した省エネ型の油圧ユニットを紹介するとしています。

ここで注目したいのは、省エネの対象が機械本体だけではない点です。加工機の電力は、主軸を回す動力のほかに、クーラント(切削液)のポンプ、油圧、圧縮空気といった周辺の機器でも使われます。

加工していない待機中にも、これらの多くは動き続けます。工場全体での進め方は工場の省エネの基本で解説しています。

図6:省エネ・環境対応の4つの見どころ

電力だけでなく、工具や部品を長く使う技術にも広がっています。

周辺機器の省エネ油圧ユニットのインバータ化、エアー消費量の削減など。加工していない時間の電力に効く
消費電力の見える化機械ごとの電力を測り、どこで使っているかを把握する。対策の優先順位を決める前提になる
工具と材料の循環使い終わった超硬工具を回収して再び原料にする取り組みや、省資源をねらった材料の開発
補修と再生摩耗した部品に金属を盛って削り直す技術。廃棄と作り直しを減らす

※各項目は、出展各社のリリースと公式サイトのワークショップ一覧に掲載されたテーマをもとに整理したものです。

資源の循環も今回の特徴的な話題です。

ワークショップの一覧には、資源に関わるテーマが並びます。三菱マテリアルの超硬資源の循環、冨士ダイスの超硬合金の代替材料と省資源、ダイジェット工業のタングステン高騰への対応などです。

超硬工具の主原料であるタングステンの調達が、工具選びに影響し始めていることがうかがえます。

補修と再生では、ジェイテクトがレーザークラッド複合研削盤を出展する予定です。

レーザーで金属を盛り付ける機能を研削盤に組み込んだ機械で、研削後に生じた寸法不足や傷の補修、摩耗した部品の再生に対応すると説明されています。壊れたら作り直す、から直して使うへという方向です。

省エネや環境対応は、展示の中では目立ちにくい分野です。ただ、電気代と工具費は毎月の原価に直接効きます。

機械の仕様を聞くときに、待機中の消費電力、クーラントや油圧の制御方法、電力を測る機能の有無もあわせて尋ねると、導入後の運転コストを比べやすくなります。

主催者企画で見える次のテーマ

各社のブースとは別に、主催者が用意する企画展示や講演にも目を通しておくと、業界がこれからどこに向かおうとしているかが見えてきます。今回の企画は、ロボット、積層造形、3Dデータの活用に重心があります。

図7:JIMTOF2026の主な主催者企画

展示は立ち寄るだけで見られますが、講演は原則として事前の申し込みが必要です。

ロボットと工作機械
企画展示東展示棟ガレリア。ヒューマノイドに必要な機械加工と量産化の壁を取り上げる
きさげロボットと匠
企画展示南4ホール。手作業の仕上げ「きさげ」を人とロボットで行う。体験教室もある
AM ZONE
特別企画南4ホール。積層造形でつくった部品の展示と、Formnextとのコラボセミナー(10月27日)
3DAモデルの特別講演
講演10月27日13:00〜 会議棟1階。自動車業界の設計・製造データ連携がテーマ
IMEC2026
技術者会議10月28日・29日 会議棟1階。AIと自動化、センシング、ロボット加工など4セッション
基調講演
講演10月26日13:00〜 会議棟7階。世界の自動車産業の構図の変化と関連産業への影響

※2026年9月30日時点の公式サイトの掲載内容。講師やプログラムは予告なく変更される場合があります。

ヒューマノイドと「きさげ」の2つの企画展示

東展示棟のガレリアでは、ロボットと工作機械をテーマにした企画展示が行われます。人型ロボット「Kaleido」を手がける川崎重工業が協力します。

ヒューマノイドをつくるにはどんな機械加工が必要か、量産と低コスト化の壁を工作機械の技術でどう越えるかに焦点を当てる内容です。

主催者の企画説明では、ヒューマノイドを中心とする多用途ロボットの世界市場は2040年までに約60兆円規模になると見込まれている、と紹介されています。

同じ見通しは、政府のAIロボティクスに関する関係府省庁連絡会議の資料(2026年1月)にも、民間調査をもとにした推計として載っています。

工作機械の側から見れば、ロボットは工場で使う道具であると同時に、部品加工の新しい需要先でもあるわけです。現場での実用性についてはヒューマノイドロボットの実証の現状で整理しています。

南4ホールのもう1つの企画展示は、きさげがテーマです。きさげは、ノミのような工具で鋳物の表面を数ミクロン単位で削り取り、面を高精度に仕上げる手作業で、工作機械そのものの精度を支えています。

担い手が不足する中で、きさげを行うロボットと熟練者の協業を見せる展示になります。

AM ZONEとFormnextとの連携

積層造形(AM、いわゆる3Dプリンティング)は、特別企画「Additive Manufacturing ZONE」として南4ホールに置かれます。

積層造形でつくった部品の展示に加えて、ドイツで開かれるAM専門の展示会「Formnext」とのコラボ企画としてセミナーが開かれます。

8月26日付の主催者リリースでは、両展示会が初めて行う共同企画と紹介されています。

セミナーは10月27日の午後に南4ホールのステージで行われ、Formnextの主催者やドイツの工業会、出展企業が登壇する予定です。

積層造形を試作ではなく生産の手段として使う流れを知りたい方に向いています。方式ごとの得意・不得意は金属3Dプリンターの方式比較で確認しておくと、展示を見分けやすくなります。

3DAモデルとIMEC2026

講演で目を引くのは、3DAモデルを扱う特別講演です。3DAモデルは、3次元の形状データに寸法公差や表面の粗さといった製造に必要な情報を持たせたものです。

図面を介さずに、設計から加工、測定までデータをつなぐ土台になります。日本自動車工業会のほか、トヨタ自動車と本田技研工業の生産技術部門の担当者などが登壇します。

10月30日には、この講演を受けたセミナーも開かれます。

工作機械、測定機、切削工具、ソフトウェアのメーカー7社が、設備を供給する側の視点で3DAモデルへの取り組みを紹介する内容で、こちらは申し込み不要です。

自動車メーカーの求めるデータの形が変われば、加工を請け負う側の仕事の受け方も変わります。部品加工の会社にとっても他人事ではありません。

技術の深い話を聞きたい場合は、10月28日と29日のIMEC2026が向いています。

総合テーマは「新たな四半世紀にかける工作機械産業の挑戦」で、技術潮流、AIと自動化、センシング、ロボット加工の4セッションが組まれています。

大学や研究機関の研究成果を紹介するポスターセッションも、会期を通じて南4ホールに設けられます。

ホール構成と目的別の回り方

JIMTOFの会場は、出展する製品の種類ごとにホールを分ける類別展示になっています。つまり、見たい製品の分野が決まっていれば、行くべきホールはおおよそ絞れます。

主催者が6月に公表した会場構成案と、公式サイトの小間割図検索の掲載内容(9月30日時点)をもとに、ホールごとの主な出展分野を整理しました。

図8:ホール別の主な出展分野

製品の種類ごとにホールが分かれています。目的に合うホールから回ると効率的です。

主な出展分野
こんな目的の人に
東1〜3ホール
工作機械、鍛圧機械、制御装置・ソフトウェア
加工機の更新や増設を検討している
東7ホール
工作機械(研削盤を含む)、精密測定機器、光学測定機器、試験機器
研削や測定の工程を見直したい
東8ホール
工作機械
東1〜3ホールとあわせて加工機を見比べたい
西1・2ホール、アトリウム
切削工具などの機械工具、工作機器
工具やツーリング、治具を見直したい
西3・4ホール
工作機器、機械工具、砥石、ダイヤモンド・CBN工具、歯車、油圧・空気圧機器
周辺機器や要素部品を探している
南1・2ホール
工作機械(自動旋盤を含む)、制御装置・ソフトウェア
小物部品の量産加工を検討している
南3・4ホール
工作機器、CAD/CAMなどのソフトウェア、精密測定機器
ソフトや計測を調べたい。企画展示やステージもここ

※主催者の会場構成案(2026年6月16日時点)と、公式サイトの小間割図検索(9月30日時点)による。配置は変わる場合があるため、最新の内容と各社の小間の位置は公式サイトのオンラインカタログで確認してください。

東展示棟のうち、東7・8ホールは棟のいちばん奥にあり、西展示棟や南展示棟からは距離があります。今回は東4〜6ホールが休館のため、東展示棟の展示は東1〜3ホールと東7・8ホールに分かれます。

1日で全部を回ろうとせず、棟ごとに時間を区切るほうが現実的です。

設備の更新を検討しているなら、東展示棟に時間を多く割り当てます。オークマは東3ホール、芝浦機械は東2ホール、DMG森精機とジェイテクトは東8ホールに出展すると各社が案内しています。

ヤマザキマザックも東展示棟です。工具や治具の見直しが目的なら西展示棟、ソフトウェアが目的なら南展示棟が中心になります。

測定機器は東7ホールと南4ホールに分かれている点に注意が必要です。

情報収集が目的の方や学生は、南4ホールから入ると全体像をつかみやすくなります。企画展示、AM ZONE、ステージでの講演、ものづくり体験コーナーが1か所に集まっているためです。

学生向けには、テーマ別に3〜4社のブースを回るブースツアーや、最終日の出展メーカーとの交流会も用意されています。

来場前にやっておくこと

会場に着いてから考え始めると、人の流れに乗って歩くだけで1日が終わります。準備としてやっておきたいのは次の5つです。

  • 来場登録を済ませ、来場者証をA4用紙にカラーで印刷しておく
  • 聞きたい講演やセミナーは、来場者専用サイトから事前に申し込む
  • 今回の目的を「解決したい課題」の形で3つまでに絞る
  • 相談したい部品の図面、材質、数量、今の加工時間をまとめておく
  • オンラインカタログで目当ての会社の小間番号を控え、回る順番を決める

とくに効果が大きいのは4つめです。説明員は毎日たくさんの来場者と話しており、一般的な質問には一般的な答えしか返せません。

具体的な部品と数字を見せると、その場で機械や工具の候補まで話が進みます。社外に出せない図面は、形状と寸法の要点だけを書き写したメモでも十分です。

導入を具体的に考えている場合は、資金面の下調べも済ませておくと商談が早く進みます。省力化や省エネの設備には公的な支援制度が使える場合があり、製造業で使える補助金に主な制度をまとめています。

見積もりを依頼するときに、申請の予定があることを伝えておくとよいでしょう。

まとめ

この記事のまとめ
  • JIMTOF2026は2026年10月26日(月)〜31日(土)に東京ビッグサイトで開催予定。1,134社・4,422小間が出展する
  • 入場には来場登録が必要。入場券は10月25日までなら前売1,000円、会期中は3,000円
  • 前回と違い月曜〜土曜の開催で、東4〜6ホールは休館。開場は全館10:00〜17:00
  • 見どころは自動化、工程集約、省エネ・環境対応。段取りや計測、周辺機器まで見ると違いがわかる
  • 主催者企画はロボット、積層造形、3DAモデルが中心。講演は原則として事前申し込みが必要

JIMTOFは、機械の新しさを眺めるだけでも楽しめる展示会です。ただ、自社の課題を持ち込んで説明員に質問すると、得られる情報の質が大きく変わります。関連する職種は生産技術、技術テーマとしては人手不足・省人化が今回の展示内容と深く関わります。

出展する企業の顔ぶれや業界の全体像は、産業機械・工作機械の業種ページから関連記事もあわせてご覧ください。会期が近づくと講演の追加や変更が出てきますので、来場の直前にもう一度、公式サイトを確認することをおすすめします。

出典

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プラント機器メーカーとプラントメーカーで約10年、設備の提案・設計・試運転に携わったのち、Webマーケターに転身。現在はBtoB製造業専門のWebコンサルタントとして、メーカーの情報発信を支援しています。エネルギー管理士/第三種電気主任技術者。工業技術ブログを2017年から運営(500本以上執筆)、YouTube登録者約2万人、Xフォロワー約1万人。

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