ストレーナーのメッシュサイズの選び方|目開き早見表・規格と用途別の目安

ふたを外したY形ストレーナーと取り出したステンレスのスクリーン

ストレーナーのメッシュとは、スクリーン(ろ過網)の金網1インチ(25.4mm)の中に並ぶ目の数で、数が大きいほど目が細かくなります。

ストレーナー(ストレーナ)は、配管の中のサビやゴミをこし取る機器で、語源は「〜をこす」という意味の英語 strain であり、水・空気・ガス・蒸気など多くの配管に付いています。

メッシュ数の下限は、国の仕様書が決めています。公共建築工事標準仕様書の値と、メーカーが勧める値は次のとおりです。

  • 水(給水・冷温水):40メッシュ以上(仕様書)
  • 電磁弁の前:80メッシュ以上(仕様書)
  • 蒸気:80メッシュ以上(仕様書)
  • 蒸気の減圧弁の前:100メッシュ相当(メーカー推奨の例)

ただし、同じ40メッシュでも金網の線の太さで、すき間(目開き)は約0.39〜0.47mmと変わります。選ぶ順番は、守りたい機器の指定を確かめ、仕様書の下限と比べ、最後に目開きと圧損・清掃の手間を見る流れです。

この記事では、メッシュの意味、用途別の目安、メッシュと目開きの換算表、Y形・U形・複式の違い、圧力損失と清掃の目安の順に整理します。最後のよくある質問では、規格やポンプ・蒸気の疑問に答えます。

この記事の内容は、動画でも解説しています。

目次

ストレーナのメッシュ数とは

ストレーナーの中で、ゴミを実際に受け止める部品をスクリーン(ふるいの意)と呼び、その目の細かさを表す単位がメッシュです。

メッシュは、金網25.4mm(1インチ)の間に目がいくつ並んでいるかを表し、下の図は、1インチに格子が10個並ぶ10メッシュの例です。

1インチ(25.4mm)の間に格子が10個並ぶ10メッシュの金網の模式図

図1:メッシュの数え方とピッチ・線径・目開き

1インチの中に目が5つ並べば5メッシュです。すき間(目開き)は、ピッチから線の太さを引いた長さです。

1インチ(25.4mm)目開きピッチ線径

※ピッチ=25.4mm÷メッシュ数。図は数えやすいように5メッシュで描いています。

1インチ四方に入る目の個数は、メッシュ数の2乗で、40メッシュなら40×40=1,600個、80メッシュなら6,400個の目が並びます。

メッシュ数が多いほど細かいゴミまで取れますが、その代わり目詰まりが早く、清掃の回数が増えます。詰まるとストレーナー前後の差圧が上がり、流量が落ちるため、細かければよいわけではなく、用途に応じて選びます。

メッシュの外側には、補強用の「外網」が付いており、パンチ穴を開けたステンレス板で、メッシュと一体になったものが多くあります。

メッシュなしで、パンチ板だけのタイプもあります。パンチ板は「穴径×ピッチ」で表し、ベンの資料ではφ2.5×P4が約7メッシュ、φ1.3×P2.5が約11メッシュに相当します。

TLVは、メッシュ数はあくまで目安だと説明しており、どの大きさのゴミまで止まるかは、後の章の目開きで確かめます。

次の動画は、手動洗浄式のY形ストレーナーの紹介です(ストレーナー専門メーカー、ワシノ機器の公式動画)。

ストレーナのメッシュ数の使い分け

メッシュ数の下限として最もよく参照されるのが、国土交通省の「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)」です。令和7年版の第2編 2.2.13 は、次のように決めています。

  • 水用:40メッシュ以上(電磁弁の前に設ける場合は80メッシュ以上)
  • 蒸気用:80メッシュ以上
  • 油用:鋳鉄製の複式バケット形(点検しやすい構造)

同じ条文は、呼び径50以下をねじ込み式のY形、呼び径65以上をフランジ式のY形かU形としており、スクリーンはステンレス鋼製か黄銅製です。

接続方法の違いは配管のねじ込み・フランジ・溶接の違いで、フランジの呼び圧力(10K・20K)はフランジ規格ASMEとJPIの違いで整理しています。

これは官庁の建築設備工事の仕様書ですが、ベン・キッツ・ヨシタケなどのカタログやFAQにも引用され、工場の配管でも目安としてよく使われています。

ただし、工場やプラントの配管に一律で当てはまる決まりではなく、社内の設備基準・発注仕様書・機器メーカーの指定が優先なので、まずそれらを確かめます。

この値を下限に、製品に求められるクリーン度が高い場合や、配管中の異物が多い場合は、より細かいメッシュを選びます。食品のように異物が品質に直結するラインでは、異物混入対策の考え方とあわせて決めます。

守りたい機器の側にも指定があり、減圧弁や電磁弁の取扱説明書・施工資料には、入口に付けるストレーナーのメッシュが書かれていることが多いです。

確かめる先は、図面の機器リストや発注仕様書、機器メーカーの取扱説明書・カタログで、指定がなければ、下の早見表の下限から考えます。公的な基準とメーカーの推奨を分けて並べると、次のとおりです。

図2:用途・機器別の推奨メッシュ早見表

数字の根拠を「公的仕様」「メーカー推奨」「目安」に分けています。発注の前に、該当する仕様書やカタログで確かめてください。

公的仕様水(給水・冷温水):40メッシュ以上国交省 公共建築工事標準仕様書 2.2.13.1
公的仕様電磁弁の前:80メッシュ以上同上(水用)。ヨシタケは自社の電磁弁の入口に80〜100メッシュ入りを指定
公的仕様蒸気:80メッシュ以上同上。Y形を水平配管に付ける(ヨシタケFAQ)
メーカー推奨蒸気の減圧弁の前:100メッシュ相当ヨシタケの施工資料(減圧弁編)。TLVはCOS-R形の前に60メッシュ以上を推奨
メーカー推奨気体(空気など):80メッシュベンのカタログ注記(国交省仕様の参考として)
公的仕様油:鋳鉄製の複式バケット形国交省 2.2.13.2。ヨシタケのU形・複式の油用は標準60メッシュ
目安ポンプの吸込み:数値の規定なし水なら40メッシュ以上を下限に、ろ過面積・吸込みの余裕で決める
メーカー資料試運転前の配管:テンポラリー運転開始前のフラッシング用(ヨシタケFAQ)

※公的仕様は公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版。メーカー推奨は各社の施工資料・FAQ・カタログの記載で、型式によって違います。

表の値は下限や推奨の例なので、そのまま決めずに、目開きの章の図4の手順で確かめます。蒸気配管では、Y形を水平配管に付け、ヨシタケは、ドレン(凝縮水)の滞留や凍結を防ぐため、水平配管が必要としています。

向きも大切で、スパイラックス・サーコは、水平の蒸気・ガス配管ではスクリーンの入ったポケットを横(水平面)に向けるよう勧めています。

ポケットを下に向けると、そこにドレンがたまるためで、液体の配管では逆に、取ったゴミが戻らないようポケットを真下に向けます。

ポンプの吸込み側については、メッシュ数を決めた公的な規定は見当たりません。水であれば水用の40メッシュ以上を下限とし、次の点を確かめて決めます。

  • ポンプメーカーが示す、通してよい異物の大きさ
  • ストレーナーの呼び径を配管と同じにする(小さいと圧力損失が増える。キッツ)
  • 目詰まりしたときの吸込み圧力の余裕
  • 初めて水を通すときの空気抜き(ベン)

吸込み側のストレーナーが詰まると、ポンプの入口の圧力が下がり、キャビテーションの原因になります。ろ過面積の大きいU形が向いており、差圧を見ていれば詰まりに早く気づけます。

吸込み配管の形も一緒に見ます。ポンプの入口で配管を絞るときは、上側に空気がたまらない向きの偏心レデューサーを使います。

メッシュ数と目開き(すき間)の関係

同じメッシュ数でも、線の太さで目開きは変わります。メッシュ数だけで選ばず、目開きまで確かめるのが確実です。

メッシュ数は「1インチあたりの目の数」なので、そのままでは何mmのゴミまで通さないのかが分かりません。実際のすき間(目開き)は、金網の線の太さ(線径)を引いて求めます。

図3:目開きの求め方とメッシュ・目開き換算早見表

25.4mmをメッシュ数で割るとピッチ、そこから線径を引くと目開きです。下の表は、メーカー3社の線径・目開き・空間率を並べたものです(横にスクロールできます)。

目開き[mm]= 25.4メッシュ数 − 線径[mm]
25.4÷メッシュ数=ピッチ(線の中心から次の線の中心までの長さ)。線径は金網の線の太さ。
例1:40メッシュ・線径0.25mmの金網
25.4÷40 − 0.25
= 0.635 − 0.25 = 約0.39mm
例2:80メッシュ・線径0.14mmの金網
25.4÷80 − 0.14
= 0.3175 − 0.14 = 約0.18mm

同じメッシュ数でも、線径が違えば目開きは変わります。

メッシュピッチ(mm)キッツ 線径(mm)キッツ 目開き(mm)キッツ 空間率他社の目開きの例(mm)
102.5400.402.1471.0%—
161.588———1.15(S社・線径0.41)
201.2700.261.0163.2%0.87(S社・線径0.41)
300.8470.220.6259.4%0.55(S社・線径0.31)
400.6350.160.4755.7%0.44(ベン参考値)
500.508———0.28(S社・線径0.23)
600.4230.150.2741.3%0.27(ベン)/0.24(S社)
800.3180.120.2039.1%0.19(ベン)/0.18(S社)
1000.2540.100.1536.0%0.15(ベン)/0.14(S社)
2000.127———0.07(S社・線径0.05)

※キッツはY形ストレーナーの内網の値で、空間率は内網だけの値(パンチ板を含む全体ではさらに小さい)。S社はスプレーイングシステムスジャパンの液体用ストレーナーのスクリーン、ベンはカタログの参考値。目開きは各社の掲載値で、25.4÷メッシュ数−線径の計算値と0.01〜0.03mm違う行があります。ピッチは25.4÷メッシュ数の計算値。

40メッシュで比べると、線径0.16mmのキッツの内網は目開き0.47mm、ベンの参考値は0.44mmです。線径0.25mmで計算した例1は約0.39mmで、同じ40メッシュでも0.08mmの差があります。

20メッシュでも、線径0.26mmのキッツは1.01mm、線径0.41mmのS社は0.87mmで、メッシュ数だけで発注すると、思ったより粗い・細かい網が届くことがあります。

目開きは、µm(マイクロメートル)で書かれることもあり、1mm=1,000µmなので、0.47mmは470µm、0.15mmは150µmです。

通したくない異物の大きさが決まっている場合(電磁弁・減圧弁や流量計の保護など)は、メーカーの仕様書で目開きを確かめてから選びましょう。

空間率(金網のうち流体が通れる面積の割合)も、メッシュが細かくなるほど下がり、キッツの内網では、40メッシュで55.7%、100メッシュで36.0%です。メッシュを決めるときは、次の4つを順に確かめると迷いにくくなります。

図4:メッシュを決める4つのステップ

守る機器から逆算し、最後に圧損と清掃の手間で細かすぎないかを見直します。

1 守る機器を決める電磁弁・減圧弁・ポンプ・計器のどれを守るか
2 下限を確かめる国交省の仕様・発注仕様書・機器メーカーの指定
3 目開きを照合するカタログの線径・目開きで、通したくない異物と比べる
4 圧損と清掃を見る圧力損失図表と差圧計。止められないなら複式

配管とストレーナー、守りたい機器の位置関係は、P&ID(配管計装図)で確かめられます。粉の粒度を測るふるいの規格(JIS Z 8801-1)は、ふるいを目開き(µm)で呼ぶもので、配管のストレーナーの網目を決める規格ではありません。

ストレーナの形式と使い分け

ストレーナーは、本体とスクリーンの形で呼び名が変わります。代表的なのが、Y形・U形(バケット形)・複式(W形)の3つです。

図5:Y形・U形・複式の違い

Y形は小さく、U形はろ過面積が大きく、複式は止めずに片側ずつ清掃できます。

Y形U形(バケット)複式(W形)
Y形
U形(バケット形)
複式(W形)
特徴
スクリーンが斜めに入った小型の形。安価で設置スペースが小さい
かご状のスクリーンで、ろ過面積が大きい。ふたを開けて上から取り出せる
スクリーンが2つあり、切り替えて片方ずつ清掃できる
向いている場所
小〜中口径の水・蒸気・空気配管、減圧弁やトラップの手前
異物が多い配管、大口径の水配管、ポンプ吸込み側
止められないライン(冷却水・燃料油など)
流体(ヨシタケの推奨)
気体(蒸気を含む)と液体
液体
冷温水・油(SW-10の場合)
付ける向き
蒸気は水平配管。ポケットは蒸気・ガスで横、液体で下
水平配管(スパイラックス・サーコ)
水平配管(ベン KW形)

※付ける向きは各社の資料の一例です。型式ごとの取扱説明書に従ってください。

ヨシタケは、U形は液体用、Y形は気体(蒸気を含む)と液体用を勧めています。スパイラックス・サーコも、バスケット形はY形より圧力損失が小さく、液体に向くとしています。

このほか、試運転の前に配管内の溶接くずなどを流し出す「テンポラリーストレーナー」もあり、運転開始前のフラッシング用で、常設のストレーナーとは役割が違います。形式ごとの標準のメッシュは、メーカーで違い、カタログの標準仕様を並べると、次のとおりです。

図6:メーカー各社の標準メッシュ(製品カタログ)

図2が用途ごとの基準なのに対し、こちらは買ったときに入っている網の比較です。

形式・主な流体
標準(指定できる範囲)
ヨシタケ SY-40
Y形・蒸気/空気/冷温水/油
80メッシュ(20〜100メッシュ)
ヨシタケ SY-37
Y形・ステンレス製の高メッシュ品
120〜200メッシュ
ベン KY-6
Y形・蒸気/気体/液体
60メッシュ(40・80・100メッシュ)
ミヤワキ YM1
Y形・各種流体(220℃まで)
60メッシュ
キッツ 国交省仕様適合品
Y形・U形
40メッシュ/80メッシュ
ヨシタケ SU-20
U形・冷温水/油
60メッシュ(20〜150メッシュ)
ヨシタケ SW-10
複式・冷温水/油
60メッシュ(20〜150メッシュ)

※型式ごとの標準品の例で、推奨値の一覧ではありません。キッツの青銅・鋳鉄製の標準品はパンチ板(60°千鳥打抜き)で、メッシュはオプション。各社とも型式・口径で仕様が違います。

Y形は60〜80メッシュ、液体用のU形・複式は60メッシュを標準にする例が多く、指定すれば20〜150メッシュ程度まで作れます。120メッシュ以上は、高メッシュ対応の機種に分けているメーカーもあります。

スクリーンの材質はステンレス鋼が一般的で、流体に合わせた鋼種の考え方は、ステンレスの種類(SUS304・SUS316)の記事が参考になります。

バケット形の詳しい構造は「バケットストレーナーとは何か、メリット・デメリット」で解説しています。

ストレーナのメッシュ数と圧力損失

メッシュを細かくするほど、清浄なときの圧損よりも、目詰まりで圧損が上がる速さが問題になります。ここでは、清浄時の概算、運転中の監視、清掃の判断の順に見ます。

ストレーナーは設置すると必ず、数k〜数十kPaの圧力損失を生じます。流体の圧力が小さい場合や、配管径が小さい場合は圧損の影響が大きくなるため、取り付け前に検討しておきます。

キッツのストレーナのページには、配管の標準流速の表に圧力損失(kPa)の欄もあります。工場の一般給水管(1.0〜3.0m/s)で2.0〜20kPa、渦巻きポンプ(2.0〜2.5m/s)で10〜15kPaです。

表には何の圧損かの注記がないので、桁の目安にとどめ、実機の値は型式ごとの圧力損失図表で確かめます。ただし、ストレーナーの圧力損失は本体の構造や流体の粘度に左右されるため、厳密に計算するのは困難です。

メーカーによると、メッシュの空間率(30〜70%程度)よりも、ストレーナーそのものの形状からくる圧力損失が主で、キッツの内網の空間率も、36.0〜71.0%の範囲にあります。

粘度が高い流体では、網の影響も受けるため、各メーカーのカタログの「圧力損失図表」で、型式と流量から圧損を概算するのが現実的な方法です。

図表の多くは、水と代表のメッシュで描かれています(ヨシタケのY形SY-40は80メッシュ、U形SU-20は60メッシュ)。ほかのメッシュには、補正の乗数を掛けます。

ベンの例では、60メッシュを1として20メッシュ0.9、40メッシュ0.95、80メッシュ1.05、100メッシュ1.1で、20〜100メッシュの間では、メッシュによる差は1割ほどです。

図7:圧力損失の計算例(流量係数とメッシュの乗数)

流量係数Kvが分かれば式で、図表しかなければ読んだ値に乗数を掛けて概算します。

例1:Kvから求める(スプレーイングシステムスジャパンの例)
ΔP[bar]= (Q[m³/h]Kv)2
(11.4 ÷ 23.7)2 = 0.4812 = 0.23bar
= 約0.023MPa(23kPa)
Q=流量11.4m³/h、Kv=23.7(同社T型ストレーナー AA124 の1-1/4、清浄なスクリーン・20℃の値)。Kvは製品ごとに違い、他社品には使えません。
例2:メッシュを変えたとき(ベンの乗数表の使い方)
60メッシュの図表で0.010MPa
→ 100メッシュなら 0.010×1.1 = 0.011MPa
0.010MPaは使い方を示すための仮の値です。乗数はベンKT形の資料の値で、他社の図表には各社の補正方法を使います。

※実機では、カタログの圧力損失図表の値を優先してください。ゴミがたまると圧損はこの値より大きくなります。

圧力損失の影響が無視できない場合は、減圧弁の設定圧力を上げる、配管サイズを上げる、ストレーナーを二股にするなどの工夫が必要です。使い始めてからの圧損は、ゴミがたまるほど大きくなるため、ストレーナーの前後に圧力計を付けて差圧を見ます。

図8:差圧で清掃の時期を見る

入口と出口の圧力の差(差圧)が0.1MPaに近づいたら、スクリーンを清掃します。

入口 P1出口 P2差圧=P1−P20.1MPa前に清掃

※差圧0.1MPa以内は、ヨシタケ・ベンの製品での案内です(ベンは超えると網が破れるおそれがあるとしています)。許容差圧は機種で違うので、使う製品の取扱説明書で確かめてください。

ヨシタケは、差圧0.1MPa以内で使い、0.1MPaに近づいたらスクリーンを清掃するよう案内しています。ベンも許容差圧を0.1MPa以下とし、超えると網が破損するおそれがあるとしています。

清掃した直後の差圧を控えておくと、その後の上がり方で詰まりの早さが分かり、差圧の上がり方が早すぎるなら、メッシュが細かすぎるか、上流の異物が多いサインです。

差圧計を付ける理由は「ストレーナに差圧計をつけるのはなぜ。設置するメリットは?」で解説しています。止められないラインでは、片側ずつ清掃できる複式を選びます。

ストレーナーのメッシュでよくある質問

ストレーナーのメッシュの規格はJISで決まっていますか?

配管用ストレーナーのメッシュ数を一律に決めたJISは、メーカーのFAQにも挙げられていません。ヨシタケのFAQが基準として挙げるのは、公共建築工事標準仕様書(水40・蒸気80メッシュ以上)などの仕様書です。

同じFAQは、公共住宅建設工事共通仕様書の「電磁弁・電動弁・自力弁の前は80メッシュ以上」も紹介しており、実際の発注では、発注者の仕様書とメーカーの標準仕様を照らし合わせます。

40メッシュは何mmですか?

線径によって変わり、約0.39〜0.47mmで、キッツの内網(線径0.16mm)は0.47mm、ベンの参考値は0.44mmです。正確な値は、使う製品のカタログで確かめてください(図3の換算表も参照)。

蒸気のストレーナーは何メッシュにしますか?

国交省の仕様では80メッシュ以上で、減圧弁の手前は、ヨシタケが100メッシュ相当を推奨しています。付け方(水平配管・ポケットを横向き)は、使い分けの章で説明しており、蒸気でU形を使いたいときは、メーカーに適否を確かめます。

ポンプのストレーナーは何メッシュですか?

吸込み側を決めた公的な数値はなく、水なら水用の40メッシュ以上が下限の目安です。細かくしすぎると、目詰まりで吸込み圧力が下がります。

ポンプメーカーの指示、流量と配管径、ポンプの流量と圧力の関係を確かめたうえで決めます。新設の配管では、試運転の間だけテンポラリーストレーナーで溶接くずを取る方法もあります。

メッシュは細かいほどよいですか?

細かいほど小さなゴミを取れますが、目詰まりが早く、差圧が上がりやすくなります。網の線も細くなるので、破れにも注意が必要です。

粗さは「守る機器が許す異物の大きさ」と「清掃に行ける頻度」の兼ね合いで決めます。迷ったら、図2の下限に合わせて付け、差圧の上がり方を見て見直します(圧力損失の章を参照)。

メッシュの「個数」とは何ですか?

メッシュ数そのものが、1インチの長さに並ぶ目の個数で、1インチ四方の面積で数えると、メッシュ数の2乗になります(80メッシュで6,400個)。

まとめ

この記事のまとめ
  • ストレーナのメッシュ数は目の細かさを表し、大きいほど細かい
  • 国交省の仕様は水40・蒸気80メッシュ以上(電磁弁の前は80以上)。それ以外は機器メーカーの指定で決める
  • 同じメッシュでも線径で目開きが変わる。40メッシュで約0.39〜0.47mm
  • Y形は気体・液体、U形は液体、止められないラインは複式
  • 圧損はカタログの図表で読み、差圧0.1MPaに近づいたら清掃する

既設品の交換時には、前後の配管の材質にも注意してください。材質の違う金属がつながると、「異種金属接触腐食」が起きることがあります。

また、スクリーンを取り出すプラグ部分にバルブを取り付けると、開けるだけで簡単にスクリーンを清掃でき、清掃の頻度が高い場所にオススメです。

メンテナンスも考えたストレーナーの取り付けを検討しましょう。関係の深い職種は設備保全や機械設計で、配管の関連記事はプラントエンジニアリングの業種ページにまとめています。

出典

出典・参考資料(11件)を開く出典・参考資料を閉じる

NEWSLETTER

選んだ職種・業種に合わせた記事を、週1回メールで

週刊MONOSCOPEは、登録時に選んだ職種・業種に合わせた記事を週1回お届けする無料のメルマガです。

実際に届くメールの例を見る

件名:今週のあなた向け記事|週刊MONOSCOPE 10/9号
登録内容:生産技術 × 自動車・輸送機器

週刊MONOSCOPEの見本(生産技術 × 自動車・輸送機器)

職種3本・業種3本・製造業で働くすべての方へ2本・今週よく読まれた記事3本が届きます。記事は毎週入れ替わります。ほかの見本を見る

職種・業種を選んで登録へ ›

無料・週1回。登録後に届く確認メールのリンクを押すと登録が完了します。配信はメール内のリンクからいつでも停止できます。

WEEKLY NEWS

今週の製造業ニュース10選

メルマガは職種・業種に合わせた記事。LINEとnoteでは、全員共通の10本を毎週土曜の朝にお届けします。

LINEでニュース10選を受け取るnote今週のニュース10選をnoteで読む ›
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

MONOSCOPEの運営者

プラント機器メーカーとプラントメーカーで約10年、設備の提案・設計・試運転に携わったのち、Webマーケターに転身。現在はBtoB製造業専門のWebコンサルタントとして、メーカーの情報発信を支援しています。エネルギー管理士/第三種電気主任技術者。工業技術ブログを2017年から運営(500本以上執筆)、YouTube登録者約2万人、Xフォロワー約1万人。

▶ お仕事のご依頼はこちら

コメント

コメントする

目次