E-BOMとM-BOMの違い|設計と製造で部品表が分かれる理由と連携

分解した小型ギアモーターの部品を作業台に並べた様子

設計部門が部品を変更したのに、工場では古い部品を手配してしまう。こうしたミスは、設計と工場がそれぞれ持つ部品表(BOM、製品に必要な部品の種類と数の一覧)の中身がそろっていないときに起きます。

多くのメーカーには、設計が持つ「E-BOM(設計部品表)」と、工場が持つ「M-BOM(製造部品表)」があります。同じ製品を表しているのに、構成も品番も更新のタイミングも違い、そのずれが欠品や手配ミス、設計変更の反映漏れにつながっています。

この記事では、BOMの基本を押さえたうえで、E-BOMとM-BOMの違いを比較表で整理します。続けて、構成が組み替わる理由、ずれたときに起きる問題、設計変更の反映手順、連携の進め方という順で見ていきます。

目次

BOM(部品表)とは

BOMはBill of Materialsの略で、日本語では部品表や部品構成表と呼ばれます。生産管理の用語を定めたJIS Z 8141:2022では、製品や親部品をつくるのに必要な子部品の種類と数量を示したものと定義されています。

BOMの役割は、「何を何個そろえれば製品が1台できるか」を誰が見ても同じ答えになる形で残すことです。生産計画で製品の台数が決まると、BOMを使って必要な部品と材料の数量を割り出します。

この計算をJISでは部品展開と呼び、親部品から子部品へ下りていくエクスプロージョン法が一般的とされています。

表し方には2つの型があります。親子関係を木構造で示すストラクチャ型と、製品1台に必要な部品を一覧表で示すサマリー型です。

図1:ストラクチャ型とサマリー型のBOM

同じ製品でも、親子関係を残すか、一覧にまとめるかで見え方が変わります。

ストラクチャ型(木構造)
製品A
ユニットB ×1
部品C ×2
部品D ×1
部品C ×1
どの部品がどのユニットに入るかが分かる。中間品の在庫や工程と結びつけやすい
サマリー型(一覧表)
部品
数量
ユニットB
1
部品C
3
部品D
1
製品1台に必要な数量がひと目で分かる。見やすいが、組立の順番や中間品は表せない

※部品Cはユニットの中に2個、製品に直接1個使われるため、サマリー型では合計3個になります。

サマリー型は読みやすく、購入数量の計算にも向いています。一方で、中間品(途中まで組み立てたユニット)や工程の情報を持てないため、生産管理ではストラクチャ型が基本になります。

E-BOMもM-BOMも、多くの場合はこのストラクチャ型で管理されます。

E-BOMとM-BOMの違いを一覧で比較

E-BOMはEngineering BOMの略で、設計部門が作成する部品表です。製品がどんな部品で構成されているかを、図面や仕様書と結びつけて管理します。

M-BOMはManufacturing BOMの略で、製造部門や生産管理部門が使う部品表です。E-BOMを工場の工程に合わせて組み替え、製造に必要な部品や資材、工程の情報を加えたもので、製品をどう作るかを表します。

図2:E-BOMとM-BOMの違い

同じ製品を表していても、目的が違うため中身がそろいません。

E-BOM(設計部品表)
M-BOM(製造部品表)
表すもの
製品が何でできているか
製品をどの順番で、何を使って作るか
主に作る部門
設計・開発
生産技術・生産管理・製造
構成の切り方
機能やモジュールごと
工程や組立の順番ごと
含む情報
図面、仕様、材質、設計上の数量
工程、中間品、副資材、梱包材、手配区分、有効日
主な利用先
CAD・PLMでの設計管理、試作
生産計画、資材所要量計算、製造指示、原価計算
変わるきっかけ
設計変更、仕様追加
設計変更に加え、工程変更、調達先や内外作の変更

※部門の呼び方や管理の範囲は企業によって異なります。M-BOMを生産管理部門が持つ会社も、製造部門が持つ会社もあります。

大きな違いは、構成の切り方です。E-BOMは「冷却」「電源」「制御」といった機能のまとまりで部品を並べます。一方M-BOMは、「最初にどこを組み、次に何を取り付けるか」という工程の流れで並べ直します。

もう一つは、含まれる情報の範囲です。M-BOMには、設計図には出てこない塗料や潤滑剤、シール材といった副資材や、梱包材まで載ります。

製品の機能には関係なくても、工場でそろえなければ出荷できないものがすべて入る、と考えると分かりやすいでしょう。

変わるきっかけも異なります。E-BOMは設計変更がない限り動きませんが、M-BOMは組立ラインの変更や、部品を社内で作るか外部に任せるかの判断、調達先の切り替えでも更新されます。

製品の中身は同じでも、生産管理の都合でM-BOMだけが変わることは珍しくありません。

同じ製品でも構成が組み替わる理由

理屈のうえでは、E-BOMとM-BOMは同じ製品を表しているので、一致していてもよいはずです。それでも別々に持つのは、設計の見方のままでは工場で部品をそろえたり、作業を指示したりしにくいからです。

ここでは、ケースの中に制御基板と電源、ファンが入った小型の制御ユニットを例に、E-BOMがM-BOMへどう組み替わるかを見てみます。

図3:E-BOMからM-BOMへの組み替えの例

機能ごとの構成を、組立の順番に沿って並べ直し、工場で必要なものを足します。

E-BOM機能ごとにまとめる

制御ユニット
筐体部
ケース本体/カバー/ねじ×4
制御部
制御基板
電源部
電源モジュール/ハーネス
冷却部
ファン/ファンガード

M-BOM工程の順番でまとめる

制御ユニット(出荷品)
梱包工程:段ボール箱/緩衝材
最終組立:カバー/ねじ×4
中間品:内部組立済みユニット
ケース本体/電源モジュール/ハーネス/ファン/ファンガード
制御基板(実装は外部委託)
副資材:結束バンド/ねじロック剤

※青い行は、E-BOMにはなくM-BOMで加わる要素です。構成は説明用の架空の例です。

工程の順番に合わせて組み替える

E-BOMでは、ケース本体とカバーは同じ「筐体部」にまとまっています。ところが工場では、ケース本体に中身を組み付けたあと、最後にカバーを閉めます。同じ筐体部の部品でも、使う工程が違えば別の場所に置く必要があります。

M-BOMを工程の順番どおりに並べておけば、どの工程にどの部品を何個届ければよいかを、そのまま部品の払い出しや作業指示に使えます。工程の設計を担う生産技術が、M-BOMの組み替えに深く関わるのはこのためです。

中間品(仕掛品)を置く

例の「内部組立済みユニット」のように、途中まで組み立てた状態を1つの品目として登録することがあります。次のような場面で必要になるからです。

  • 前の工程でまとめて作り置きする
  • 別のラインや外注先で作る
  • 在庫として数える

設計の目から見ると、こうした中間品は製品の機能とは関係がなく、E-BOMには出てきません。中間品をどこで区切るかは工場の作り方で決まるため、同じ製品でも工場が変わればM-BOMの形も変わります。

副資材・梱包材を足す

次のような品目は、図面には描かれないか、注記に書かれるだけのことが多いものです。

  • 結束バンド
  • ねじロック剤
  • グリース
  • 塗料
  • 梱包用の段ボールや緩衝材

それでも欠ければ製品は出荷できません。

M-BOMにこれらを載せておくと、資材所要量計算(MRP)で自動的に手配の対象になります。逆に載っていないと、現場の担当者が経験で補充するしかなく、在庫切れに気づくのがラインが止まってからになりがちです。

買い方・作り方の単位に合わせる

設計上は「制御基板」1点でも、工場では基板の外部委託先に部品を支給するのか、実装済みの基板を買うのかで、手配すべき品目が変わります。前者なら基板上の電子部品まで展開して手配し、後者なら基板を1点の購入品として扱います。

このように、1つの設計部品が製造では複数の品目に分かれたり、逆にまとまったりするため、E-BOMとM-BOMの行は1対1で対応しません。これが、2つのBOMを機械的に変換できない一番の理由です。

設計から保守まで、部門ごとに使うBOM

E-BOMとM-BOMのほかにも、目的に応じて部品表を派生させる考え方があります。代表的なのが、購買の単位でまとめるP-BOM(購買部品表)と、保守で交換する単位でまとめるS-BOM(サービス部品表)です。

図4:部門ごとに派生するBOM

起点はE-BOM。後工程の部門が、自分の仕事の単位に合わせて組み替えます。

E-BOM(設計部品表)設計・開発。機能ごとの構成と図面・仕様
工程に合わせて再編
M-BOM(製造部品表)+ 工程表(BOP)生産技術・生産管理。工程順の構成、中間品、副資材、作業手順とのひも付け
用途ごとに派生
P-BOM購買。発注単位・仕入先の情報
製造指示製造。工程ごとの払い出しと作業
S-BOM保守。交換部品の単位と供給期間

※P-BOMやS-BOMを独立させず、M-BOMや品目マスタの属性で管理する企業も多くあります。

BOP(Bill of Process、工程表)は、製品をどの工程で、どの設備と作業で作るかをまとめた情報です。

M-BOMの部品をBOPの工程にひも付けておくと、工程ごとに必要な部品と作業時間がそろい、生産スケジューラでの計画や原価の積算に使えるようになります。

P-BOMは、購買・調達の担当者が発注しやすい単位に整理したものです。設計上の数量が1個でも、購入は100個入りの箱単位といった違いを吸収します。

S-BOMは、製品を出荷したあと何年も補修部品を供給するために、交換できる単位で構成を持ち直したものです。

部品表が増えるほど、それぞれの整合を取る手間も増えます。どのBOMを独立させ、どれを属性で済ませるかは、製品の数や保守期間の長さを踏まえて決めることになります。

E-BOMとM-BOMがずれると起きる問題

青い部品箱から部品を取り出して制御ユニットを組み立てる作業者

2つのBOMを別々に持つこと自体は、目的が違う以上、自然なことです。問題になるのは、両者の対応関係が人の記憶や手作業に頼っている状態です。よくあるのは次の4つのパターンです。

図5:BOMがずれる4つのパターン

どれも、設計と製造の間で情報が片道になっていることが原因です。

品番の体系が違う設計と工場で別の番号を振っている。対応表の保守が属人化し、読み替えミスが起きる
同じ情報を二度入力するCADやPLMの構成を、生産管理システムへ手で打ち直す。転記漏れや数量違いが混ざる
設計変更がM-BOMに届かない変更の連絡が遅れる、または反映の範囲が漏れる。旧部品の手配が続き、欠品と過剰在庫が同時に起きる
現場の代替が設計に戻らない欠品や品質の理由で工場が部品を差し替えても、E-BOMは元のまま。次の設計で同じ問題が再発する

品番の体系が違う

設計部門と工場の資材部門で、部品コードの体系が違う企業は少なくありません。

とくに注意したいのが、品番の桁に製品系列や部品分類の意味を持たせる「意味あり品番」です。部品を複数の製品で共用し始めると分類が合わなくなり、部門ごとに独自の番号が生まれやすくなります。

番号が違えば、設計が「部品Xを変えた」と伝えても、工場側でどの品目のことかを読み替える作業が発生します。その読み替え表を特定の担当者だけが把握している状態は、異動や退職で一気に崩れるリスクを抱えています。

同じ情報を二度入力する

設計はCADやPLM(製品のライフサイクル全体の情報を管理するシステム)でE-BOMを作り、工場はERPや生産管理システムでM-BOMを持つ。システムが分かれていると、設計の出図のたびに、構成を手で打ち直す作業が生まれます。

量産品では、数量の小さな違いが大きく効いてきます。仮に月5,000台つくる製品で、ねじ1本の数量を登録し忘れれば、毎月5,000本が足りなくなります。反対に、不要になった部品が残っていれば、同じ勢いで在庫が積み上がります。

設計変更と現場の変更が伝わらない

設計変更の連絡が遅れたり、影響する範囲の確認が漏れたりすると、M-BOMが古い構成のまま手配が進みます。旧部品を注文し続ける一方で新部品が届かず、欠品と過剰在庫が同時に起きるのが典型的な失敗です。

逆向きの流れも問題になります。工場が欠品や品質の理由で部品を代替品に差し替えても、その情報が設計に戻らなければ、E-BOMは実際の製品と違うものを示し続けます。

不具合の調査で「この製品に本当は何が入っていたのか」を追えなくなるのは、品質保証の面でも大きな痛手です。

設計変更をM-BOMへ正しく反映する流れ

穴の数が異なる新旧2種類の板金ブラケット

E-BOMとM-BOMのずれが最も起きやすいのが、設計変更のタイミングです。変更そのものは設計が決めますが、いつから新しい構成で作るかは、在庫や注文済みの部品を見ながら工場側が判断する必要があります。一般的には次のような流れで進めます。

図6:設計変更をM-BOMに反映する流れ

設計側で決める段階と、製造側で切り替える段階に分かれます。

設計側
01設計変更の発行変更内容と理由、対象品番、新旧の図面を設計変更通知にまとめる
02影響範囲の確認その部品を使う製品、在庫、発注残、仕掛品を洗い出す
03切替方式の決定日付、ロット・製番、在庫を使い切ってから、のいずれかを選ぶ
製造側
04M-BOMの更新新旧の構成に有効日などを設定し、同じ日に両方が有効にならないようにする
05手配と現場への周知旧部品の発注を止め、新部品を手配。作業標準書や治具も合わせて改訂する
06切替の確認初回ロットで新構成になっているかを確認し、結果を設計へ返す

※設計変更通知の呼び方(ECN、設変通知など)や承認の順番は企業によって異なります。

大事なのは、2番目の影響範囲の確認です。変更する部品が他の製品にも使われていれば、その製品のBOMも見直しが要ります。

倉庫の在庫だけでなく、仕入先にすでに注文している発注残や、ラインで作りかけの仕掛品まで数えておかないと、切り替えの日を決められません。

切り替えのタイミングの決め方

切り替えの方法は、大きく3つに分かれます。

  • 日付指定:ある日付から新構成にする
  • ロット・製番指定:特定の製造ロットや受注番号(製番)から切り替える
  • 在庫消化:旧部品の在庫を使い切ったところで切り替える

安全や法規に関わる変更なら、在庫が残っていても日付やロットで即座に切り替えます。性能に影響しない小さな変更なら、在庫消化で旧部品の廃棄を避けるのが一般的です。

いずれの場合も、M-BOM上で新旧の有効期間を区切っておくことが、旧構成が手配に残り続けるのを防ぐ要になります。

なお、切り替えた結果を設計に返す6番目の段階は、忘れられやすい部分です。初回ロットで問題がなかったか、在庫消化の日付が予定どおりだったかを戻しておくと、次の設計変更での見積もりが正確になります。

E-BOMとM-BOMを連携させる進め方

組立ラインの横で試作ユニットを囲んで話し合う設計者と製造担当者

2026年5月に公表された2026年版ものづくり白書は、4つのチェーン(マニュファクチャリングチェーン)を整理しています。

設計から「何を作るのか」の情報をつなぐ「エンジニアリングチェーン」と、サプライチェーン、プロダクションチェーン、サービスチェーンです。

白書は、これらのチェーン上でのデータの取得や活用の状況を調べました。

白書の調査では、マニュファクチャリングチェーンでデータを取得している企業は66.0%、活用している企業は51.4%でした。効果が得られている企業は43.9%と、段階を追うごとに割合が下がっています。

データを集めるだけでは、成果につながりません。設計と製造の部品表をつなぐBOMの連携は、エンジニアリングチェーンのデータを活用できる形に整える取り組みといえます。

連携の姿は、一足飛びに理想形へ進むものではありません。多くの企業は、次の3つの段階を順に上がっていきます。

図7:BOM連携の3つの段階

手作業の読み替えから、E-BOMを起点にした一元管理へ進めていきます。

LEVEL 1個別管理E-BOMとM-BOMを別々のシステムや表計算で管理。変更は担当者がメールや紙で伝え、手で打ち直す
LEVEL 2ルールでつなぐ品番を共通化し、E-BOMからM-BOMへの組み替えルールを決める。システム間でデータを受け渡す
LEVEL 3一元管理1つのデータベースでE-BOMとM-BOMの対応を持ち、設計変更がM-BOMや手配へ自動で伝わる
どの段階でも共通するのは、「品番をそろえる」「変更の流れを決める」ことが先で、システムはその後、という順番です。

品番のルールをそろえる

最初に手をつけたいのが品番です。設計と工場で同じ部品には同じ番号を使う、という原則を決めない限り、どれだけシステムを入れても読み替えの作業は残ります。

分類の意味を番号に持たせず、連番で採番して分類は属性として別に持つ方法は、部品の共用や分類の見直しに強いとされています。ただし既存品番の移行には手間がかかるため、新規部品から新ルールを適用し、既存品は対応表で段階的に移すのが現実的です。

E-BOMからM-BOMを派生させる

E-BOMとM-BOMをそれぞれゼロから作るのではなく、E-BOMを元にM-BOMを組み替えて作る流れにすると、両者の対応関係を追いやすくなります。

E-BOMのどの行がM-BOMのどこに移ったのか、どの品目を工場側で追加したのかを記録しておけば、設計変更のときに影響する箇所をすぐに特定できます。

設計側でも、CADで作った3Dモデルの構成をそのままE-BOMにしない工夫ができます。購入品と製作品の区分や、組立の単位を意識してモデルを組んでおくと、後の組み替えが楽になります。

システムの役割分担を決める

一般的には、E-BOMはPLMや設計側の部品表システムで、M-BOMはERPや生産管理システムで持つ形が多く見られます。工程の実行や実績の収集はMES(製造実行システム)が担います。

それぞれの役割はMES・ERPの仕組みで整理しているので、あわせて確認してみてください。

どのシステムを使う場合でも、「正」となるデータをどちらに置くかを決めておくことが欠かせません。

構成の正はE-BOM、工程と手配の正はM-BOM、というように責任の所在をはっきりさせないと、2つのシステムに別々の修正が入り、再びずれが生まれます。

部門をまたぐ運用ルールをつくる

BOMの連携は、システムの問題である以上に組織の問題です。設計、生産技術、生産管理、購買、品質保証のどこか1部門だけで進めても、他の部門の運用が変わらなければ定着しません。

設計変更の承認に誰が関わるか、工場が代替品を使ったときに誰が設計へ連絡するか、といった手順を部門横断で決めます。そのうえで経営層が優先順位を示すことが、結果的に一番の近道になります。

自社で優先して整えるべきポイント

E-BOMとM-BOMのどこに力を入れるべきかは、生産の形によって変わります。同じ製品を大量に作る工場と、受注ごとに仕様が変わる工場では、ずれが起きる場所も、その影響の大きさも違うためです。

図8:生産の形別に見た優先ポイント

ずれが起きやすい場所に合わせて、先に整える項目を選びます。

見込み量産
多品種少量
個別受注
ずれの起きやすい場所
設計変更の切り替え時期
品番の増殖と部品の共用
受注ごとの仕様変更と出図の遅れ
先に整えたいもの
M-BOMの有効日管理と在庫・発注残の確認手順
品番ルールの統一と共用部品の管理
製番ごとのBOMと、設計途中でも手配できる仕組み
ずれたときの影響
数量が大きく、欠品・過剰在庫の金額がかさむ
似た部品の重複で在庫と管理工数が膨らむ
長納期品の手配遅れで納期そのものが遅れる

※実際には1つの工場に複数の生産の形が混在します。影響の大きい製品群から着手するのが現実的です。

見込み量産では、1回のずれが大きな数量になって跳ね返るため、設計変更の切り替えを確実に回す仕組みが最優先です。M-BOMの有効日の設定と、在庫・発注残を確認する手順を決めるだけでも、効果は出やすいでしょう。

多品種少量では、製品ごとに少しずつ違う部品が増え、似た部品が別の品番で登録されるといった問題が起きがちです。品番のルールと共用部品の管理を先に整えると、BOM全体の見通しがよくなります。

個別受注の機械や設備では、設計が終わる前に長納期品を手配しなければならない場面が多くあります。製番ごとにBOMを持ち、確定した部分から順に手配できるようにしておくことが、納期を守るための鍵になります。

まとめ

この記事のまとめ
  • BOMは製品をつくるのに必要な部品の種類と数量を示したもので、生産管理ではストラクチャ型が基本
  • E-BOMは製品が何でできているか、M-BOMは製品をどう作るかを表す
  • M-BOMでは工程順への組み替え、中間品、副資材、手配の単位が加わるため、1対1では対応しない
  • 品番の違い、二重入力、設計変更と現場の変更が片道で伝わることが、ずれの主な原因
  • 連携は品番の統一と変更の流れを決めることが先で、システムはその後に整える

E-BOMとM-BOMの連携は、設計と工場をつなぐ仕事そのものです。設計側から見た業務の全体像は機械設計の仕事の流れで詳しく紹介しています。

出典

出典・参考資料(7件)を開く出典・参考資料を閉じる

NEWSLETTER

選んだ職種・業種に合わせた記事を、週1回メールで

週刊MONOSCOPEは、登録時に選んだ職種・業種に合わせた記事を週1回お届けする無料のメルマガです。

実際に届くメールの例を見る

件名:今週のあなた向け記事|週刊MONOSCOPE 10/9号
登録内容:生産技術 × 自動車・輸送機器

週刊MONOSCOPEの見本(生産技術 × 自動車・輸送機器)

職種3本・業種3本・製造業で働くすべての方へ2本・今週よく読まれた記事3本が届きます。記事は毎週入れ替わります。ほかの見本を見る

職種・業種を選んで登録へ ›

無料・週1回。登録後に届く確認メールのリンクを押すと登録が完了します。配信はメール内のリンクからいつでも停止できます。

WEEKLY NEWS

今週の製造業ニュース10選

メルマガは職種・業種に合わせた記事。LINEとnoteでは、全員共通の10本を毎週土曜の朝にお届けします。

LINEでニュース10選を受け取るnote今週のニュース10選をnoteで読む ›
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

MONOSCOPEの運営者

プラント機器メーカーとプラントメーカーで約10年、設備の提案・設計・試運転に携わったのち、Webマーケターに転身。現在はBtoB製造業専門のWebコンサルタントとして、メーカーの情報発信を支援しています。エネルギー管理士/第三種電気主任技術者。工業技術ブログを2017年から運営(500本以上執筆)、YouTube登録者約2万人、Xフォロワー約1万人。

▶ お仕事のご依頼はこちら

コメント

コメントする

目次