フジクラはどんな会社か|光ファイバーとデータセンター需要で伸びる強み

被覆をはがした光ケーブルの端から広がる多数の光ファイバー

創業140年の電線メーカーが、なぜ1年で営業利益を2倍以上に伸ばす見通しを立てられるのか。フジクラ(東証プライム5803)の決算を開くと、その答えは光ファイバーとデータセンターに集まっています。

2025年度(2026年3月期)の実績では、営業利益1,887億円の約8割にあたる1,527億円を、光ファイバーや光ケーブルの情報通信事業が稼ぎました。2026年度(2027年3月期)の営業利益は、8月7日時点の会社予想で4,320億円と、2025年度実績の約2.3倍です。

4〜9月期(中間期)の決算は11月5日時点で未発表のため、数字は8月までの開示を基準にしています。

目次

フジクラは何をつくる会社か

フジクラは、電線と光ファイバーを土台に、情報通信、エレクトロニクス、自動車、エネルギー、不動産の5つの事業を持つメーカーです。1992年に藤倉電線から今の社名に変わり、本社は東京都江東区の木場にあります。

図1:フジクラの事業と主な製品

売上の半分以上を、光ファイバーを中心とする情報通信が占めます(金額は2025年度の売上高)。

情報通信光ファイバー、光ケーブル、光コネクタ、融着接続機、通信工事。6,530億円
エレクトロニクスFPC(曲がるプリント配線板)、コネクタ、HDD用部品。1,723億円
自動車ワイヤーハーネス、電装品。1,794億円
エネルギー電力ケーブル、架空送電線、アルミ線。1,570億円

※ほかに旧深川工場跡地の賃貸を中心とする不動産事業(110億円)があります。2026年度からエレクトロニクスと自動車は「電子・電装事業部門」に統合されました。出典:同社 決算短信(2026年5月14日)、有価証券報告書(2026年6月23日)

創業は1885年で、藤倉善八が東京・神田で絹や綿を巻いた電線の製造を始めたのが出発点です。髪飾りの組紐をつくる技術が電線の被覆に応用できたことがきっかけで、同社は今も「“つなぐ”テクノロジー」を存在意義に掲げています。

今の主力は情報通信事業で、光ファイバーや光ケーブルに加え、光コネクタ、光ファイバーどうしを熱でつなぐ融着接続機、通信工事までを手がけます。米国の子会社AFLなどを通じ、北米での販売と工事の網も築いてきました。

エレクトロニクスの主な製品は、スマートフォンなどに入るFPCやコネクタ、データセンターのHDD(ハードディスク)向け部品です。自動車では電線を束ねて車内に張りめぐらすワイヤーハーネスを、エネルギーでは電力ケーブルや送電線を供給しています。

利益の8割は情報通信|事業別の売上と利益

2025年度の数字を事業別に並べると、フジクラの今の姿がはっきりします。情報通信の売上高6,530億円は全社の約55%ですが、営業利益1,527億円は全社の約81%を占めました。

図2:事業別の売上高と営業利益(2025年度)

売上では4事業が並びますが、営業利益は情報通信が突出しています。

売上高

情報通信6,530億円
自動車1,794億円
エレクトロ1,723億円
エネルギー1,570億円
不動産110億円

営業利益

情報通信1,527億円
エネルギー189億円
エレクトロ77億円
自動車68億円
不動産50億円

※売上高はセグメント間取引を含む値。新規事業などの「その他」(売上97億円、営業損失24億円)は省略。出典:同社 決算短信(2026年5月14日)

情報通信の営業利益率は約23%に達し、前年度の売上4,514億円・営業利益922億円から、売上は44.7%、利益は65.7%増えました。決算短信は増加の理由を、生成AIの普及・拡大を背景としたデータセンター向け需要の伸びと説明しています。

ほかの事業は利益率が低めで、エレクトロニクスは売上1,723億円に対して営業利益77億円、自動車は1,794億円に対して68億円でした。エレクトロニクスは川下のサプライチェーン問題や競争激化、タイバーツ高が重なり、営業利益が前年度から66.5%減っています。

エネルギーは高採算製品の出荷増や売価改善で営業利益を189億円へ伸ばし、銅価格の高騰に伴うデリバティブ評価益も利益を押し上げました。旧深川工場の跡地を再開発した「深川ギャザリア」の賃貸を中心とする不動産も、50億円の利益を安定して出しています。

売上の約8割は日本の外

顧客の所在地で見た2025年度の売上高は、米国が5,222億円で約44%を占め、日本は2,414億円で約20%にとどまります。情報通信に限ると売上の約7割が北米向けで、米国のデータセンター投資の動きがそのまま業績に響く構造です。

社員が最も多いのは自動車事業

利益の構成とは逆に、人の配置では自動車が最大です。2026年3月末の連結従業員5万586人のうち、自動車事業が2万1,993人で約44%を占め、情報通信は1万5,199人で約30%でした。

図3:社員を10人にたとえると、どの事業にいるか

連結従業員の事業別の比率を、10人に置き換えたイメージです(2026年3月末)。

自動車

10人中4人(2万1,993人・43.5%)

情報通信

10人中3人(1万5,199人・30.0%)

エレクトロニクス

10人中2人(1万744人・21.2%)

※残りの約1人はエネルギー(1,472人)、不動産(22人)、新規事業などのその他(1,156人)。臨時従業員は含まない。人数は四捨五入した目安。出典:同社 有価証券報告書(2026年6月23日提出)

ワイヤーハーネスは電線を束ねて組み立てる工程に人手がかかるため、アジアや欧州、北南米の工場で多くの人が働いています。少ない人数で利益の大半を稼ぐ光の事業と、人の多いハーネスの事業が同じ会社の中にある点は、数字だけでは見えにくいフジクラの特徴です。

強み|データセンターのどこでフジクラ製品が使われるか

細い光ファイバーが密に詰まった光ケーブルの断面

フジクラの光の製品は、データセンターの建物と建物を結ぶ回線から、建物の中のラックの配線、その配線をつなぐ工事の現場まで、いくつもの場所で使われています。会社はケーブルからコネクタ、接続機、通信工事までをそろえて提供できる点を、トータルソリューションとしての強みに挙げています。

図4:データセンターの中のフジクラ製品

建物どうしをつなぐ太い回線から、ラックの手前の配線まで、場面ごとに製品が分かれています。

データセンター棟超多心ケーブル多心コネクタサーバーラックSWR/WTCMT/MMCフェルール
光ケーブル SWR/WTC建物どうし、データセンターどうしを結ぶ。細いケーブルに最大1万3,824心を収める
多心光コネクタ建物内で多数の光ファイバーを一度につなぐ。心臓部のMT/MMCフェルールを増産中
融着接続機・工事光ファイバーどうしを熱で溶かしてつなぐ装置と、北米での通信工事

※製品と使われる場所の対応は、同社の決算短信・有価証券報告書の記載をもとに編集部で整理したもの。

細くて心数の多い光ケーブル「SWR/WTC」

戦略商品のSWR/WTCは、光ファイバーを全面ではなく間欠的に接着したテープ状の心線「Spider Web Ribbon」を、細いケーブルに丸めて詰め込んだ製品です。

会社は、限られた布設スペースを有効に使えることと接続時間を短くできることを、データセンター市場での競争力の源泉に挙げています。

2025年度には、従来の最多だった6,912心の2倍にあたる1万3,824心のWTCを、外径40mm以下に収めて販売を始めました。会社によると世界初の製品で、2025年日経優秀製品・サービス賞の最優秀賞を受け、国内向けにも4,000心の製品を出しています。

データセンターどうしを結ぶ回線では、地中の管路に通せる光ファイバーの数が工期とコストを左右します。同じ太さの管により多くの心線を通せれば、新たに管を掘る工事を減らせるため、急いで設備を増やしたい大手クラウド事業者ほど価値を感じやすい製品です。

多心光コネクタと融着接続機

建物の中では、多数の光ファイバーを一度につなぐ多心光コネクタが使われます。その心臓部にあたるMTフェルールやMMCフェルール(光ファイバーの端を精密な穴に並べて固定する部品)について、フジクラはMTフェルールの生産能力を2024年度比で約1.7倍に増やしました。

融着接続機では、データセンターの構築向けに新型の多心融着接続機を開発し、2026年度から販売する予定です。溝に載らなかった光ファイバーを自動で整列させる機能や、接続結果を位置情報とともに記録する機能を載せ、現場の手戻りを減らす狙いがあります。

サーバーの中の短い距離でも光の出番は増えており、電気配線を光に置き換えるCPO(光電融合)向けに、同社の偏波面保持ファイバの採用が進んでいます。有価証券報告書では、2025年度にCPO向けの出荷が増えたと記載されています。

業績の伸びと2026年度の見通し

全社の売上高は2023年度の7,998億円から2025年度の1兆1,824億円へ、2年で約1.5倍になりました。営業利益は2024年度の1,355億円から2025年度に1,887億円へ増え、2026年度の会社予想は年度の途中で2度引き上げられています。

図5:営業利益の実績と、2026年度予想の引き上げ

濃い棒は実績、薄い棒は2026年度の会社予想を公表した順に並べたものです。

実績

2024年度1,355億円
2025年度1,887億円

2026年度の会社予想

5月14日2,110億円
6月18日3,100億円
8月7日4,320億円

※2024年度は2025年3月期、2025年度は2026年3月期、2026年度は2027年3月期。出典:同社 決算短信(2026年5月14日)、業績予想の修正に関するお知らせ(2026年8月7日)

5月の期初予想が控えめだったのは、光ケーブルの急な増産で水素などの原材料の調達が追いつかなくなる懸念を、保守的に見込んでいたためです。

6月の修正では、想定していなかった大手クラウド事業者からの光コンポーネント製品の受注、売価の上昇、水素不足の緩和が理由に挙がりました(ロイター報道)。

8月の修正は、データセンター向けの光コンポーネント製品の伸びと、その需要が続く見込みを理由としています。修正後の2026年度予想は、売上高1兆7,550億円(前年度比48.4%増)、営業利益4,320億円(同128.9%増)です。

第1四半期は情報通信の利益が約3倍に

2026年4〜6月の第1四半期は、売上高4,020億円(前年同期比50.1%増)、営業利益1,048億円(同155.1%増)でした。このうち情報通信が営業利益980億円(同188.3%増)を稼いでいます。

決算短信には、米国以外の新しいデータセンター案件で光コンポーネント製品の大量受注があったと記されています。情報通信の日本を除くアジア向け売上も、前年同期の105億円から680億円へ増えました。北米に偏っていた需要が他の地域にも広がり始めたことが、数字から読み取れます。

投資計画|光ファイバーの生産能力を最大3倍へ

光ファイバーが巻かれた透明なボビンの接写

需要に生産が追いつくかどうかが、次の成長を左右します。フジクラは2025年8月から、光ファイバーと光ケーブルの増産投資を段階的に打ち出してきました。

図6:光ファイバー増産投資の流れ

日本の佐倉事業所と米国の両方で、生産能力を段階的に積み増す計画です。

2025年8月佐倉に次世代工場光ファイバ・SWRの新工場に約450億円。2029年度の稼働予定
2025年10月米国商務省と合意枠組み合意書を結び、米国AIインフラ向け光ケーブルの供給者に選定
2026年3月日米で最大3,000億円光ファイバーと光ケーブルの生産能力をそれぞれ最大3倍にする方針
2026年5月佐倉に新工場をもう1棟約400億円、2030年12月の稼働予定。米国に投資を担う子会社も設立へ
2026年5月2028年中期経営計画2028年度に営業利益3,150億円、ROE28.5%を目標に掲げる
2026年度上期モロッコでWTC生産自動車事業の拠点を活用し、欧州・中東・アフリカ向けに生産

※出典:同社 適時開示(2025年8月7日、2026年3月13日、2026年5月14日)、有価証券報告書(2026年6月23日)、「2028中期経営計画」(2026年5月19日)

投資の中心は、千葉県の佐倉事業所です。約450億円をかける光ファイバ・SWR次世代工場では、母材から光ファイバーを引く工程やSWRの工程に新しい製造技術を入れ、生産能力とコスト競争力を同時に高めるとしています。

米国では、日米両政府の「戦略的投資に関する覚書」に基づいて米国商務省と枠組み合意書を結び、米国のAIインフラ向け光ケーブルの供給者に選ばれました。

そのうえで日米で合計最大3,000億円を投じ、光ファイバーと光ケーブルの生産能力をそれぞれ今の最大3倍にする方針です。米国での投資を進める子会社「Fujikura Optical Cable Systems」の設立も決めています。

2026年5月19日に公表した2028年中期経営計画では、2028年度に売上高1兆6,000億円、営業利益3,150億円、ROE28.5%を目標に掲げました(同社「2028中期経営計画」)。

ただし8月時点の2026年度予想の営業利益4,320億円は、すでにこの2028年度目標を上回っています。中期経営計画の目標を今後どう扱うかは、次の決算説明で確かめたい点です。

光以外では、核融合発電のコイルに使う高温超電導線材の増産を進め、佐倉事業所の能力を2027年度に2024年度比で約3〜4倍へ引き上げる計画です。

エネルギー事業でも、都市再開発やデータセンターの建設、老朽化した送電線の更新を需要として取り込む方針で、データセンター向けの電力設備の需要が追い風になっています。

強みの裏にあるリスクと、次の決算で見る点

利益の8割を1つの事業に頼る構造は、追い風のときは業績を大きく押し上げますが、向かい風のときは落ち込みも大きくなります。会社自身も決算短信の中で、原材料や物流をめぐる不安を挙げています。

図7:フジクラの4つのリスクと、決算で確かめる点

伸びている理由と、崩れうる条件を対にして見ておくと、次の決算が読みやすくなります。

需要の偏り営業利益の約8割が情報通信。データセンター投資が鈍れば全社の利益に直結する
原材料と物流急な増産で水素などの調達が逼迫。ホルムズ海峡の封鎖による物流停滞も懸念
米国の関税米国向けが売上の約44%。追加関税に備えた引当金を計上している
電子部品の不振エレクトロニクスは第1四半期の営業利益が4億円。統合後の立て直しが課題
次の決算で見る点:①情報通信の営業利益と北米以外の売上の伸び ②佐倉の新工場と米国投資の進み具合 ③関税や原材料の影響額

2026年5月の決算短信では、ホルムズ海峡の封鎖による物流の停滞とナフサの需給逼迫で、一部原材料の不足や値上がりが懸念されると書かれていました。影響額を合理的に見積もるのが難しいとして、その時点の業績予想には織り込んでいません。

米国での追加関税に備えた引当も続いており、2026年3月末の貸借対照表には関税引当金136億円が計上されています。米国向けの売上が4割強を占める以上、通商政策の変化は利益に直結します。

エレクトロニクスは第1四半期も営業利益4億円(前年同期比73.5%減)にとどまり、スマートフォン向け製品の品種構成の変化と材料費の高騰が響きました。自動車と統合した電子・電装事業として、次世代車やAIロボット向けに収益を立て直せるかが問われます。

住友電工・古河電工との違い

電線大手3社はいずれも光ファイバーを手がけ、データセンター向けの追い風を受けていますが、数字の形は大きく違います。2025年度の売上高は住友電気工業(住友電工)が5兆1,102億円で最大、フジクラはその4分の1に満たない1兆1,824億円です。

項目フジクラ住友電工古河電工
2025年度の売上高1兆1,824億円5兆1,102億円1兆3,076億円
2025年度の営業利益1,887億円4,182億円639億円
2025年度の営業利益率16.0%8.2%4.9%
2026年度の売上高予想1兆7,550億円5兆7,500億円1兆5,300億円
2026年度の営業利益予想4,320億円5,000億円1,230億円
予想の公表日2026年8月7日2026年10月30日2026年8月6日

予想の公表日が異なるため同じ時点の比較ではありませんが、2025年度の営業利益率はフジクラが16.0%と3社で最も高くなっています。2026年度予想の営業利益でも、住友電工の5,000億円に迫る水準です。

光ファイバーと光部品への集中度が高い分、データセンター需要の伸びが全社の利益に強く表れるのがフジクラです。一方の住友電工は売上の6割近くを自動車関連事業が占め、光通信は大きな事業群の中の1つです。

古河電工も光ファイバーやケーブルを持ちますが、2025年度の営業利益率は4.9%で、光の伸びが全社の数字に表れる度合いはフジクラより小さくなっています。

就職・転職、取引先として見るフジクラ

光ケーブルの試料と工具が置かれた技術者の机

有価証券報告書によると、2026年3月末のフジクラ単体の従業員は2,333人で、平均年齢43.4歳、平均勤続年数15.4年、平均年間給与は934.8万円(前年度比7.8%増)でした。製造業の業種別の年収と比べる際は、この数字が本体の社員だけの平均である点に注意が必要です。

連結では5万人を超えますが、本体の社員は2千人台で、グループの多くは国内外の子会社で働いています。単体の部門別では情報通信が890人と最も多く、自動車は107人にとどまるため、どの事業に関わりたいかで応募先が本体か子会社かも変わります。

データセンター向けの事業に直結するのは、光ファイバーやケーブルの設計・開発、生産技術、品質保証、海外営業といった職種です。佐倉の新工場や米国の投資が続く数年間は、工場の立ち上げや設備の導入に関わる仕事が多く生まれる時期になりそうです。

取引先として見ると、売上高の10%以上を占める顧客はなく、特定の1社に売上が偏ってはいません。製品ごとに事業部門や子会社が分かれているため、光ケーブル、FPC、ハーネス、電力ケーブルのどれを扱うかで、相談する窓口が変わる点は押さえておきたいところです。

フジクラのよくある質問

フジクラはAI関連の会社といえますか?

利益の面ではそういえます。2025年度の営業利益の約8割をデータセンター向けが伸びる情報通信事業が稼いでいるためで、ただし半導体をつくる会社ではなく、データを運ぶ光ファイバーや光部品を供給する立場です。

フジクラの株式分割はいつ、どのくらいでしたか?

2026年4月1日付で、1株を6株に分割しました。投資単位あたりの金額を下げて個人投資家などが投資しやすくするのが目的で、2026年度の年間配当予想は分割後の基準で1株38円です。

光ファイバー以外に注目されている技術はありますか?

2028年中期経営計画では、核融合発電のコイルに使う高温超電導線材、金属などの加工に使うファイバレーザ、次世代光ファイバの3つを重点技術領域に掲げています。ファイバレーザは、ビーム品質に優れるシングルモードで出力7kWまで高めました。

フジクラの配当方針はどうなっていますか?

2026年3月期から、連結配当性向の目安を従来の30%から40%に引き上げました。2026年3月期の年間配当は分割前の基準で1株225円で、分割後に換算すると37.5円にあたります。

フジクラの業績はこの先も伸び続けますか?

会社は2026年度に営業利益4,320億円を見込み、2035年度には売上高2兆8,000億円、営業利益5,800億円を目指しています(同社「2028中期経営計画」)。

ただし予想はデータセンター投資が続く前提に立っているため、需要や原材料、関税の動きで変わりうる点は踏まえておく必要があります。

まとめ

この記事のまとめ
  • フジクラは1885年創業の電線メーカーで、情報通信・エレクトロニクス・自動車・エネルギー・不動産の5事業を持つ
  • 2025年度は情報通信が売上の約55%、営業利益の約81%を占め、売上の約44%が米国向け
  • 強みは細く高密度な光ケーブルSWR/WTC、多心光コネクタ、融着接続機、工事をそろえて提供できること
  • 2026年度の営業利益予想は2度の上方修正で4,320億円となり、日米で最大3,000億円の増産投資を進めている
  • データセンター需要への依存、原材料・物流、米国の関税、電子部品の不振が主なリスク

フジクラの数字は、光ファイバーという素材の会社がAIの時代にどこで稼ぐのかをよく表しています。関わりの深い職種は技術営業・FAEの仕事とスキルや生産技術の仕事とスキルで、電線各社の位置づけは鉄鋼・非鉄金属業界の主要企業と勢力図で確かめられます。

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プラント機器メーカーとプラントメーカーで約10年、設備の提案・設計・試運転に携わったのち、Webマーケターに転身。現在はBtoB製造業専門のWebコンサルタントとして、メーカーの情報発信を支援しています。エネルギー管理士/第三種電気主任技術者。工業技術ブログを2017年から運営(500本以上執筆)、YouTube登録者約2万人、Xフォロワー約1万人。

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